出会い
「相変わらず大きな庭園だな」
カエデは目に映る木々花々にそう呟く
「、、、私はあんまり好きじゃ無いなー。人の手が入りすぎてる」
アリアはあまりお気に召していない
「それは同意だな、、、貴族ってめんどくさいんだな」
そしてカエデも好きではない
「あれ?カエデちゃんも貴族みたいな家柄だったよね?」
「ああ。だけどヤマトは締めるところはしっかりと締めてれば良いからその辺はな。それに自然との調和を大事にする伝統だからな。種まきや剪定など最低限の手は施すがほとんど自然のまま花や樹木は家に生えてるよ」
「へー!いつか行ってみたいなー」
「その時は案内するよ」
そんな和気あいあいとはなしていたときだった
「ん?誰だ?」
前から1人の女が歩いてきた
「メイドさんじゃないの?」
アリアがそう言うと
「いやこの家のメイドの服装じゃない」
女はどんどんと近づいてくる
「、、、あれ?」
そしてアリアが何かに気が付いたと同時に
ゾクッ!!
「「っ!」」
ものすごい魔力が、、、レラジェの禍々しい魔力をより濃くしたようなそんな魔力が女から発せられた さらに
(な、なにの殺気)
とんでもない殺気も同時に向けてきた
「お二人ともこちらにどのような用件で?」
そして近づいてきた女は笑みを浮かべ優しげな声でそう聴く
しかしが漏れでる殺気と魔力はカエデが眼に涙を浮かべるほど恐ろしいものだった
「め、メーテリアさんに用件があって来たんだ。だからそのバカみたいな殺気と魔力を収めてくれ」
カエデが恐れた様子でそう言うと
「、、、私としてもそうしたいのだけどね。2人とも強そうだからね、、、特にそっちの和服のお姉さんは私が知るうえで2番目に強い男の雰囲気を感じるからね」
女はそう返した
「、、、まー、だとしてもどうにかできるだろうし。案内するよ、、、ただし何かした暁には命あると思わないことだね」
女はさらに殺気を向けてきた
「っ!!」
カエデは息を飲んだ
(な、なんでこんな化け物が?!)
カエデは完全に心が折れていた
「えっと、、、そんなことしないよ!」
そんななかアリアが一切の恐れなくそう言った
」、、、へー」
自身の暴力的な殺気と魔力を前に自ら出てきたアリアに女は関心を覚える
「私はアリア!私達には本当に敵意は無いよ!それにあっても勝てないし、、、」
「確かにあなたなら勝てないでしょうけど、、、そっちの和服の女性はそうとは限りません。私もなぜか剣を習得している身、、、極みとはいかなくとも世界トップクラスであることは理解できます」
「、、、どうするカエデちゃん?」
アリアはカエデに問う
「、、、一か八か戦ってみる?」
アリアによって少しだけ意気が戻ったカエデは戦闘の意思をほんの少しだけ出す
「院長よりもはるかに強そうだよ」
「、、、ここは大人しくついて行きましょう」
しかしカエデは勝負を挑んでも勝ち目が限りなく薄いと理解しそう言うのであった
「それじゃー、私の前を歩いてね」
「「はい」」
こうして3人は屋敷内にはいるのであった
「、、、」
(エクレア、、、まさか殺されたりしてるわけじゃ無いよな?)
カエデは眼前の女に恐怖してそう考えてしまう
「、、、」
(この女の人、、、どこかで?それに殺気の魔力と殺気は感じたことがある、、、でも、さっきのの魔力、お母さんやあの人に似てた、、、となると悪魔関係者?)
そしてアリアは女に何かを感じていた
そして数分歩いていると
「メーテリアさんはこの奥に居るよ」
豪華な扉を指さした
「あ、ありがとう」
(生きててよ、、、エクレア)
ガチャン
カエデは扉を開けた
「え?カエデ?」
扉の先に居た青髪青眼の女は驚いた様子で声を上げる
「あ!よかった!こんな化け物居たからてっきり殺されたかと焦ったんだぞ!」
カエデは青髪青眼の少女、、、エクレアの無事が確認できカエデは駆け寄る
「化け物って酷くないですか?」
カエデの言葉に女は少し悲しそうな顔をする
「いや、、、私と戦えて1,2回私を殺しかけたんだから十分化け物よ。私聖騎士の副隊長倒してるのよ?」
「、、、言い返せないですね」
「えっと?聖騎士の副隊長ってどれくらい強いの?」
話から置いてけぼりだったらアリアが首を傾げると
「えっと?副隊長さんは侯爵司教を倒せるぐらいだよ」
青髪青眼の可愛らしい少女がそう答える
「え?!侯爵司教って、、、院長ってこと」
(通常時の院長を単独で、、、化け物過ぎるでしょ?!)
アリアは女の力に驚愕する
「院長?まさか、、、侯爵司教と出会ったのですか?」
アリアの反応に女は驚く
「え?うん、、、私孤児なんだけど孤児院の院長がレラジェっていう悪魔と契約した侯爵司教だって言ってた。戦ったけど全然だった。その後、なんかいきなり力を失ったみたいでどうにかなったけど」
「「っ!」」
その言葉にエクレア達は驚く
「レラジェ司教様相手に?!え、、、嘘でしょ」
女は絶句していた だが
「サタナエル孤児院出身」
次の瞬間アリアの育った今は無き孤児院の名前を口にした
「、、、正解ですけどやっぱり悪魔教団関係者?」
アリアは女に鋭い目線を向ける
「、、、自己紹介がまだでしたね。私はエテル・アマテラス。元悪魔教団司祭で今は悪魔教団から追われている身です。契約している悪魔はアスタロト様で爵位は公爵です」
エテルは自己紹介をした
しかし
「「こ、公爵?!」」
とんでもない爵位にエクレア以外の部屋に元々いた人も含めて全員が叫んだ
「公爵ね、、、間違っては無いのが悪質ね」
そしてエクレアはそう呟いた
「エクレア?!あなた、、、いくら何でもとんでもない子を匿ってるわね。フレデリカお姉様にバレたら大問題よ!」
そして白髪白眼の女は思わずそう叫んだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます