お互いのすり合わせとヘルメス家
「まず私の固有魔法を話しておこう。私の固有魔法は絶対切断という言葉通りなんでも斬ることができる。お母様も同じ固有魔法でな、、、お母様は空間や時間すらも切り裂いたらしいからアリアの時間支配に対抗できるかもな」
カエデは自身の固有魔法については話した
「すっご、、、最強じゃん」
カエデの固有魔法にアリアはそう呟いた
「そっちもヤバいだろ、、、魔法の適性は炎・雷・風だ」
「3属性持ち?!」
3属性持ちというカエデの天才さにアリアは驚く
「仮にもサンモンジ家の長女だからな。あとは、、、あ、そうだ。私の剣術ってサンモンジ家に伝わるサンモンジ流剣術とヤマトに伝わるツクヨミ流剣術の2つを習得している。と言っても技を知っているだけで全体のサンモンジ流が8割、ツクヨミ流は5割しか習得できてないんだけどな」
「2種類の剣術を扱えるなんてすごい!ちなみにそれぞれどんな剣術なの?」
アリアがそう聞くと
「サンモンジ流は攻撃に特化した剣術で、、、ツクヨミ流は全てに対応した上で殺す剣術だ。これが合わさった結果が母さんみたいな殺戮剣術になるみたいだ」
カエデは母親のカグラのことを思い出して身震いしていた
「ほへー、、、すごい」
「今度はそっちの番だ」
「私の固有魔法は
アリアがそう言うと
「、、、いや、普通にだけじゃないな」
カエデはドン引いた目でアリアを見つめてそう言った
「そうかな?」
アリアは自身の力に自覚が無いようだ
「攻撃・防御・回復全てが超高水準に行えるだろ、、、魔法は?」
「火と雷の2つだよ!」
「それに光魔法が入るから3属性持ちか、、、私と同じじゃないかよ」
「あ、本当だ」
「自分の実力を理解してなかって怖いな、、、武術とかは?」
「自己流」
「我流なのか、、、今の良さを消さない程度に教えるか」
(アリアの現状に剣術が混ざったらとんでもないことになりそうだけど)
カエデがそう考えていると
「そうだ!2人の合体技考えようよ!」
突然アリアがそう言い出した
「は?」
「だってかっこいいじゃん!」
「よし!考えよう!!」
カエデは目を輝かせる
「え、うん、、、なんか急にテンション上がったね」
その変わりようにアリアがそう言うと
「かっこいいって最高だろ!」
カエデはそう返した
「、、、」
(カエデちゃんってなんだっけ?あ、あれだ厨二病ってやつなのかな?)
「ついでにアリアの技名も考えよう!時戻して回復させるやつとか!」
「あ、うん」
こうして2人はその後紆余曲折ありながらヘルメス家に向かうのであった
「ここがヘルメス家が治める街で一番大きな街」
アリアは城壁を見てそう呟く
「小さくない?」
しかしそれは感嘆ではなく疑問と落胆の呟きだった
「バランの方が大きいし見た感じ壁の厚さが半分以下なんだけど?」
「バランがおかしいんだ、、、壁の高さも熱さも半分以下にしても大丈夫なんだがな、、、それよりも行こう」
カエデは待ちに入るための関門に並ぶ列に向かう
「うん」
そしてアリアは後を追う
コツコツコツ
「あれ?」
そしてカエデは列に並ばずそのまま城門に向かって行った
「カエデー!列ならばないとー!」
アリアがそう声を掛けると
「ふふ、大丈夫だ。着いてきて」
カエデは笑みを浮かべてアリアを呼んだ
「?」
アリアは首を傾げながらもカエデの後を追って行った
そして城門前までたどり着くと
「ん?カエデ様!」
警備兵がカエデの存在に気が付いた
「1ヶ月ぶりですね、、、申し訳ないんだが超至急の用件でメーテリア様にお会いしたいんだが構わないだろうか?」
警備兵にカエデがそう聞くと
「っ!問題ありません。メーテリア様なら少なくともこの街にはいらっしゃるはずです」
そう返した
「恩に着る」
そしてカエデはそのまま城門を抜けようとする
「え?そんなあっさりと追っていいの?」
「お母さまのお陰でな」
「な、なるほど、、、お互い母親はやばそうだね」
「間違いない」
カエデは笑いながら関門を潜るのであった
「もしかしたらエレボスがいるかもな」
「そういえばエレボスさんってどこかで、、、」
「、、、私が会いたい英雄よ」
「お、大きい、、、」
ヘルメス家の本邸を見たアリアは感嘆の声を上げた
「「あれ?カエデ様!」」
「ご無沙汰しております。メーテリア様にお会いしたいのですが今ご在宅ですか?」
カエデがそう門番2人にそう聞く
「はい。いらっしゃいます。今ですと朝食をお取りになっているかと」
「それはよかった。かなり急ぎの用があって」
「そうなのですか!どうぞお入りくださいませ」
門番はそう言って門を開けた
「そんな簡単に入れて大丈夫なんですか?」
カエデがそう聞くと
「そんなヤバそうな雰囲気を出してるならわかりますよ、、、というか1ヶ月前よりもはるかに大きくなってませんか?」
門番はそう言うのであった
「色々とあったんだよ。それじゃー、アリア行こうか」
「う、うん」
こうして2人は目的地であったヘルメス家に辿り着くのであった
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