終冬



何処までも続く灰色の空

厚い雲に覆われた大地に

白く白い雪が降る


高く高く

手の届かないほど高い空から

舞い降りてきた妖精達に

手を差し伸べて

厚い雲の向こうに居る筈の

燃える太陽に目を向ければ

暖かさを思い出してみる


冷たい風に包まれて

もう諦めたはずの君なのに

暖かさと共にやって来れば

眠っていたはずの命に

波打つ何かが火を灯す


凍りかけた頬に手を当てて

まだまだ続く冬へ

もう終わりにしようよと

声を掛けた

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冬に登る太陽 織風 羊 @orikaze

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