定時
未だ暗い窓の外
朝五時からの採血が始まり
太陽が昇る前の朝六時
病室に電灯が灯る
七時には血圧と体温が測られ
八時には朝食が各病人に配られ
九時頃には食器が片付けられる
白い壁の
清潔さ漂う真っ直ぐな廊下を歩き
朝定時の仕事は終わったと感じる
昼食が配膳され
食器とトレイの当たる音がする
束の間の静けさが終われば
それぞれの前もって伝えられた
検査や治療の為の処置室へと
患者達が歩いて行く
冬の空は既に暗く
決められた部屋で横になる
やがて全ての患者に
夕食が配られ食事を済ませ
決められた時間の体温と血圧測定
与えられた清潔なベットに横たわり
私は一定の間隔で落ちていく
点滴の雫を無感情で見ている
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