銀冬



移ろい行く季節とは

言葉ばかりで

日々が移ろい行く季節


昨日は粉雪が舞ったかと思えば

今日はまるで

晴れた日の秋に戻ったかのような好天に恵まれ


慌ただしく変化する時節の中で

戻らない時間は目の前にある未来

と知りながら


夢は儚くも過ぎ去り

新しきものは既に古きものとなり


もしも叶うのならこの命をと願えば

そこに自分が在ることは無く

最後の望みは愛する人の幸せと


冬の日の晴天を見上げ

冷たい風の中で

太陽だけは真夏のように光り


その照り返しに輝く銀の雲が

どこまでも続く青い空を泳いでいた

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