禊冬

禊冬けいとう


暗くなるのが早いまま

気配に誘われ外へ出れば

煌めく星が語りかけ


時に順応するように

ベッドの中に潜り込み

いつの間に厚い雲が訪れていたのか

窓を叩く連続した小さな音


年の瀬に降る雨は

禊ぎのように街灯浮かぶ街を洗い

優しい音に包まれ目を閉じて

やっと静かに眠れそうな子守唄


いつもと変わらないような朝に

さぁ起きなさいと

大地を包む朝日のように

私はあなたを包んであげよう

同じ朝はあなたが同じままであるからと

新しい朝はあなたが少し変われたからと


両手一杯に

新しい贈り物を受け取りなさい

あなたのために与えられた美しい思いを

準備はできている

私たちは夜来の雨で清められた

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