第3話 筒石駅
富山県の泊で1泊するため始発で大阪駅をでる。今回も青春18きっぷを握りしめている。泊駅には17時につく予定で出発をした。
湖西線周りで福井を抜け、金沢で。
金沢駅からあいの風とやま鉄道につながる。あいの風とやま鉄道は第三セクターであるため、青春18きっぷは使えない。車内で切符を買う。貧乏旅行にはちょっと答える出費ではあるが、ここからの海の景色は最高である。
貧乏旅行のため家を出るときにおにぎりを3つと飴を持参する。お腹がすけばおにぎりを食べ、のどが渇くと飴をなめる。そうすることでトイレの回数が減らせるからである。電車の中でトイレに行きにくいというのが本音であり、結構、トイレ問題は大事な問題である。電車で泊まりに近づくにつれ乗っている電車が新潟県直江津まで行くと知り、そのまま乗り続けることにした。
筒石駅に差し掛かると、急に社内の気温が下がり始める。窓ガラスは真っ白になる。電車内の温度とトンネル内の外気温が違いすぎるのだ。
筒石駅で停車すると、トンネルに竪穴がありベンチが3客ほどぼんやりした薄暗い明かりに照らし出されており、不気味さを感じるとともに、幻想的でもある。電車は誰の乗り降りもなく出発し直江津についた。
直江津につくと、名物笹団子を見つけてしまい思わず購入。
泊方面に向かう電車まで1時間の待ち時間を待合室で笹団子を食べながら待った。
泊駅の一つ手前の翡翠駅の景色を見て、明日は翡翠駅によろうと決めた。
宿泊予定の旅館は昔ながらの古い旅館でお風呂は3階にあるため細く曲がりくねる階段を上る。幸い客は私一人。広い湯船に一人はうれしい。湯船に入ろうとしてそれがとても深いことを知る。深さ1メートルほどあるのだが降りるための階段や手すりはない。湯に飛び込み立ったまま温もる。出るときは這い上がるのだ。
誰も見ていないとは言え、なんだか恥ずかしい。。。
食事は地元の食材を使った料理で、派手さはないがどこか懐かしいよいうな食事をいただく。
明日は翡翠海岸を見に行こうと、せんべい布団を引き横になった。
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