第4話 翡翠海岸(筒石駅の続き)
翡翠海岸を見に行こうと思いついたのだが、本来の予定では朝の9時ころに泊駅を出発すると23時までには大阪に着く予定を立てていたため、急遽予定変更をすることとした。が、電車の時間は変更できない。翡翠海岸は大阪へとは逆方向のため、新潟方面に向かうことになる。
すべての予定を2時間前倒しにすることで翡翠海岸にいき、戻りの電車で大阪へ帰る計画に変更した。
明日は早いからと早めに布団に入り、朝食も旅館に頼んで朝6時に変更していただき久しぶりのせんべい布団は子供頃を思い出してちょっとわくわくしながら眠りについた。
夜半に雨音で目を覚ました、すごい降りでちょっと不安になる。
朝、目が覚めるとどんよりとした雲空であったが雨は止んでいた。山菜など山の幸がたくさんの朝食をいただき7時には駅に到着する。
ホームで電車が来るのをワクワク気分で待っているとアナウンスが流れた。
「昨夜の雨で全線運休」え?え?えぇぇっぇえ~!駅員さんに聞くと金沢への電車も運行するかは不明とのこと。
翡翠海岸にも大阪にも戻れず途方にくれたが、これぞローカル電車の旅のイベントと思い直し、もし帰れないのであればもう一泊、泊で宿泊することとして、とりあえずコンビニでも行こうと街をぶらつくことにした。
思いつくまま道を進む、何もない。あっちの道に行ってみよう、何もない。こっちの道こそ、何もない。何もなかった。コンビニも喫茶店も、商店もなかった。電気屋さんはあった。
ひとまず駅にもどるがまだ電車が動く様子はない。することもないのでそのまま駅でボーとすることにした。待合室で座ってみたり、ホームのベンチに座ってみたりと特段何もすることがなくブラブラしている。
と、アナウンスが流れ「金沢方面への列車が前の駅を出発しました。」マジ!ですか!
翡翠海岸はあきらめ、金沢行きの列車に乗ることにした。
電車はなかなか来ず、やっときても出発することもなく、それでも10時前には出発した。JRのすごいところは電車が遅れると乗り継ぎの電車を調整し乗れるようにしてくれるところ。お陰様でその日のうちに無事大阪に到着しました。
今回の旅で思ったこと。イベントが起きたときのために宿泊費は1泊分は余分に用意しておこう。
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