第25話 秋の乗り放題切符(4)あかまつ号と舞鶴
豊岡の朝はトンビの鳴き声で目覚める。今日は丹後鉄道に乗って由良川橋梁を渡り、東舞鶴で遊覧船にのる予定である。が、昨日に続き今日も土砂降り。
雨の中丹後鉄道豊岡駅に向かう。ネットであかまつ号の切符を予約しようとしたができない。豊岡駅で駅員さんに相談すると、なんと駅からもアクセスできないサーバーエラーが起きていることが判明。天橋立まで行く電車の発車時間は迫るなか、駅員さんがあちらこちらに問い合わせをしてくれて、FAXで切符の予約ができるようになった。定員26人なのだが空席は6人分しかないとのこと。今日は団体さんが入っているらしい。とりあえず予約を入れ、あかまつ号乗り換えの天橋立駅に向かう。
あかまつ号というのは乗車券プラスあかまつ号乗車券を購入することで乗れるお座敷列車である。列車の中で軽食(菓子やコーヒー、ビール)が頂ける。数年前までは日本酒とおつまみセットがあったのだが今はなくなっている。
天橋立で鉄印を買いあかまつ号の乗車券をゲットしあかまつ号に乗り込むと団体さんの姿はなく乗客は11人。NHKの取材クルーが乗り込んでおりそのため席数を減らしていたようだ。おかげで電車内はほどよく空いており快適である。
車内でフィナンシェとコーヒーを購入し景色を楽しみながらお茶をする。
途中、展望席を独り占めしていた女性が「キャー!!」と悲鳴を上げたため車内は騒然となったが線路わきに鹿がいたらしく、電車は一時安全点検のためストップ。スタッフがアナウンスをすることで車内は落ち着きを取り戻したが何事かと思いほんとに驚いた。
電車はその後順調に進み、由良川橋梁に差し掛かる。由良川橋梁は海と川の境目を走る鉄橋であるがまるで海に浮いているような錯覚を味わえる風光明媚なところなのだ。天気が良ければもっと美しい景色がみれたのだがしかたがない。
電車はその後西舞鶴に到着し、そこから東舞鶴に乗り換える。
東舞鶴では湾内を遊覧する遊覧船に乗る予定でチケットを買いにいったところ今日は団体が2組入っており完売しているとのこと。
がーん(泣)しかたがなので赤レンガ倉庫をブラブラしたり博物館を見物したりするのだが土砂降りでどうにもならない。
とりあえず海軍カレーを食べお腹が満たされたところで今日の宿泊先の敦賀に向かった。明日は晴れるそうなので明日こそ観光を楽しみたいと思った。
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