第26話 秋の乗り放題切符(5)敦賀とソースカツ丼

敦賀の朝は快晴であった。旅の最後に晴れてくれてうれしい。今日はレンガ倉庫に行き、鉄道資料館に行くのだと張り切って出発。コミュニティバスに乗り込むと運転手さんが、私のことを観光客と見破り(めっちゃザ・旅行という雰囲気だしてました)赤レンガ倉庫も鉄道資料館も今日は定休日だよと教えてくれた。

2日連続のガーンである。しかたなので、その辺をブラブラしますと伝え、赤レンガ倉庫前で下車する。赤レンガ倉庫の前はきれいな公園となっており、敦賀湾が一望できる。景色を楽しむだけでも楽しい。赤レンガ倉庫から海沿いに歩き敦賀駅まで歩いてみることにした。徒歩で1時間ほどである。敦賀の街をブラブラしていると博物館だ山車博物館に行き当たり、こちらは開いていたので見学する。清明神社、氣比神社とめぐりなかなかの見ごたえのある街である。

グーグル先生に道を教えてはもらえるのだが、地元に人に道を聞く。ちょっとした立ち話をするのも楽しい。「どこからきたの?」「大阪です」そこから派生するいろいろな会話を楽しむのが楽しい。

駅前でお土産を観たり名産の「ソースカツ丼」を食べる。今回はおにぎりではない(笑)

関西ではかつ丼というとトンカツを卵でとじたものだが、関西を離れるとかつ丼はトンカツをソースで味付けしたかつ丼が出てくる。お店の人が言うのは北陸はソースカツ丼はご飯の上にダイレクトにカツを乗せるが、それ以外の地域ではごはんとカツの間にキャベツを引くところもあるという。そう言えば群馬でソースカツ丼を食べたときはキャベツとタルタルソースも乗っていたなと思いだした。

満腹になったところで、今回の旅は終わりである。大阪を新快速で出発し、ローカル線を乗り継いで帰りは敦賀から新快速で大阪まで。なかなか中身の濃い旅であった。施設を利用できないことも多々あったがそれも旅のだいご味である。

青春18きっぷが改変されることでこの旅がこれからどのように変わるのだろうかと思うが、それでも旅は続けたいな。

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青春18きっぷを握りしめて painyrain @painyrain

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