前のエピソード――第22話　秋の乗り放題切符（１）津山線　亀甲駅（かめのこうえき）

津山線の電車は津山駅が終点となり、そこから因美線に乗り換えて鳥取方面に向かう。乗り換え時間は30分。ちょうどお昼時となったが土砂降りのため駅の外には行けず改札前の待合場所で駅に併設されているコンビニでおにぎりを買い昼食とした。津山駅駅舎は建て替えられたばかりなのかとてもきれいで、待合室には大きなテーブルと長椅子が２つ並べられていてゆったりとお昼をいただくことができた。

津山駅では駅員さんが天井のすす払いをしており、きれいな駅舎を保つために清掃が行き届いている様子である。なのでトイレもめちゃくちゃ綺麗だった。利用客は意外といったら怒られるが結構人が多い。この土砂降りでも観光客が目立つのである。雨が降っていなければ駅前に展示されてる電車を観たり散策したかったな。

津山駅から智頭行の電車に乗る。智頭には私鉄の智頭急行との乗換駅で姫路方面、鳥取方面に行くことができる。

智頭で鳥取方面の電車に乗り換えるのだが、私には智頭駅にはもう一つ目的があった。

鉄印帳という御朱印の鉄道版の鉄印が購入ができる駅でもある。鉄印を購入するには乗車券が必要なため、恋山形駅までの乗車券も購入し記念にする。

さっき津山でおにぎりを買って食べたのだが、またお腹が空いてしまった。

ちょうど駅前に関西ではセレブ御用達のイカリスーパーがあった。関西以外で出会うのは初めてなのでテンションが上がる。よしパンかおにぎりを買うぞと意気込みスーパーに行くと、とても小ぶりではあるが良い品が並んでいる。でもやっぱりおにぎりを買ってしまった。乗り換えの電車を待ちながら本日5つ目のおにぎりを頬張る。この後は一度乗ってみたかった若桜鉄道（わかさてつどう）を目指すため郡家駅（こうげえき）に向かう。