第17話 伯備線と八雲 その1
いよいよ旅も最終となった。
帰りは出雲市から米子に行き、米子から伯備線に乗り換えて新見経由岡山にでる。岡山からは赤穂線で大阪に帰るというコースをとることにした。
朝、9時30分にホテルをチェックアウトしたら家に着くのは大体20時過ぎくらいになるかなと算段をたて、旅のリュックを背負ってホームに立つ。
ホームに立つ前に忘れてはいけないのが、島根でしか買えない「赤天」を出雲市駅の駅前で購入する。赤天は島根の名物であり魚の練り天のため冷蔵製品である。
出雲市駅を出発し宍道湖、中海を眺め米子に到着した。
カバをもう一度見に行く。
何度見ても可愛い。
米子では1時間の余裕を見ており、昨日食べそびれた出雲そばが米子でも食べられると知り、食べに行く。出雲そばは多分日本一美味しいと思う。
米子から新見行の電車に乗り、まずトイレを確認する。長時間の旅は急なトイレが心配いなる、トイレのドアを開けてみると和式であり少しがっかり。今から2時間ほどはトイレには行かないと決心する。(和式は苦手だ)
車窓からは山々の緑や時折現れる民家など見ていて楽しい。駅に止まるたびにここで降りたらどのような景色に会えるのだろうかと思ってしまう。
途中上石見で20分ほど停車しちょっと外をぶらついてみる。
車内でご高齢の男性がぬいぐるみ3体を窓枠に飾っている。なんとなく和む。
岡山県に入ったあたりで遅延情報が携帯に届いた。
方谷駅で落石があり新見から備中高橋間で電車が止まっているというので。
「ええぇ!?」と驚きつつも車内アナウンスはなく、電車は新見まで走り続ける。
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