概要
騙せ。裏切れ。読み解け。そして、辿り着け。
死刑囚、浅倉潤(あさくらじゅん)
教誨師、宗胤(しゅういん)
二人の男は、三時間後に爆発する爆弾がカウントダウンを続ける部屋で、互いに向き合い座る。
宗胤は言う。
「浅倉潤さん、あなたはあなたの人生を振り返ってくださればそれでいい」
潤は死を受け入れていた。それなのに、こうして宗胤と話をする時間は無駄ではないか、そう憤る。
しかし。一見意味のないこの人生の振り返りは、潤の胸中深くに沈んだとある思いを呼び起こすのだ。
「浅倉潤。あなたは、罪人だ」
——密室。言の刃での戦いが、今始まる。
教誨師、宗胤(しゅういん)
二人の男は、三時間後に爆発する爆弾がカウントダウンを続ける部屋で、互いに向き合い座る。
宗胤は言う。
「浅倉潤さん、あなたはあなたの人生を振り返ってくださればそれでいい」
潤は死を受け入れていた。それなのに、こうして宗胤と話をする時間は無駄ではないか、そう憤る。
しかし。一見意味のないこの人生の振り返りは、潤の胸中深くに沈んだとある思いを呼び起こすのだ。
「浅倉潤。あなたは、罪人だ」
——密室。言の刃での戦いが、今始まる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読者に「なぜ?」と突きつけ2転3転…いったいどこまで転がるの!?
ある死刑囚の前に、教誨師である僧が訪れます。――爆弾を持って。
「あなたはあなたの人生を振り返ってくださればそれでいい」
教誨師はそう言うものの、何かを突きつけ、認めさせたい事があるようで――。
2人の人物の会話劇、とでも言うスタイルから始まるお話です。
が、これがですね、「えっ!」「そうなるの!?」という予想もしなかった方向に転がっていくんですよ。しかもどんどん。
繰り返す「なぜ」「そうだったのか」「でもなぜ」のループ。ちょっと転がりすぎなのではというエリアすら軽々と転がり抜け駆け抜けるお話。ぜひご堪能を。