ある死刑囚の前に、教誨師である僧が訪れます。――爆弾を持って。
「あなたはあなたの人生を振り返ってくださればそれでいい」
教誨師はそう言うものの、何かを突きつけ、認めさせたい事があるようで――。
2人の人物の会話劇、とでも言うスタイルから始まるお話です。
が、これがですね、「えっ!」「そうなるの!?」という予想もしなかった方向に転がっていくんですよ。しかもどんどん。
繰り返す「なぜ」「そうだったのか」「でもなぜ」のループ。ちょっと転がりすぎなのではというエリアすら軽々と転がり抜け駆け抜けるお話。ぜひご堪能を。