「仕事師たちの哀歌」(夢枕獏)と「ロックアップ」(猿渡哲也)と「孤独のグルメ」(谷口ジロー)をごった煮にした。そんな感じの連作短編。むしろ古いプロレスファンのほうが刺さるかも。
格闘技でもあり、また観客に「魅せる」戦いを求められるショーマンでもあるプロレスラー。文字通り自分の肉体を切り売りして日々の糧を得る彼らが、その飯をどう楽しむかを綴った、哀愁漂う活躍日記。人生は、日々の仕事は、日常は戦いだというのを地で行く彼らの姿は、どこか日常でもしんどい思いをして生きて行く私達に通じるものがあります。そんな中年レスラーの日常と哀愁を、飯と言うテーマで体験してみて下さい。
とはいえそこまで悲壮感もなく、年を取った身体を嘆きつつも充分に充実した人生を送れてる気がしますそこはやはり年の功か、がむしゃらに戦ってきたであろう若い時よりもどこか達観していて、同じおっさんである^p^ 自分は感情移入しまくり!とある若者に人気の子と知り合ったり、昔のライバルのいい話を思い出したり、お話としても楽しめますね♪40~60代くらいの同士諸君^p^ には特に是非是非、読んで貰いたいです♪
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