概要
あなたの舞を『死の舞踏』にさせない。
プロバレリーナの喜多村穂波(主人公)は、美しき舞で周囲のバレリーナの自信を失わせ引退に追い込んでしまうことから、自身の舞を『死の舞踏』と卑下し、悲しみに苛まれていた。
「あなたの舞は『死の舞踏』じゃないよ!』
そう言って励ましてくれていた唯一の心の在りどころだった友人の久美子は、東日本で発生した未曾有の大災害に巻き込まれて音信不通となる。
死の予感を察知して怯え悲しむ穂波は故郷へ来訪し、友人を探しに行こうとするが、その最中に自身と同じ境遇を持つ「一人の子供」と出会う。
友は死んだ、友は死んでいない。その境遇の狭間でバレエを通して二人は支え合い、やがて穂波は『死の舞踏』の心の呪縛から解き放たれようとするが──。
* * *
〈キャラクター紹介〉
喜多村穂波(きたむ
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