竜殺しのアラン

よくある剣と魔法物語ですが、何をするにも陰鬱なムードが漂っています。
ラノベふうなハッピーお気楽ムードはかけらもありません。

主人公アランは、竜討伐の旅に出かけることになった！
――そこには、王位継承権のあるアランを亡き者にしようとするたくらみが……。

チート能力を持つ魔術師がパーティーに加わってくれた！
――それは魔術師が上司におべっかを言えなくて、〇〇されたから。

女剣士が「隣で寝てもいいですか？」と聞いてきたぞ！
――それは〇〇〇のためであったから。

なんというか、登場人物の一挙一動が、人間不信の気持ちを煽り立ててくれます。
タグにもあるように、これは幻想文学ワールドの小説なの…続きを読む

異世界転生するでもない、チート能力があるわけでもない。それでもこの作品は読者を強く引き付ける力に溢れている。

重厚な世界観、リアリティーで人間味のあるキャラクター達 、人の心の表と裏を巧みに見せつつ進む「竜退治」のストーリー。

お気楽チートに飽きた方にこそおすすめしたい、今後に期待大な物語です。