概要
あたしの孫に恋した柳の木
あたしは森下由乃。二十年前に死んだ婆ぁだよ。
亭主は仁左衛門、孫の名は仁太。
この二人が心配で成仏せずに見守ってんだけど、孫の仁太はあたしの声も聞こえりゃ姿も見える。さらにはやたらお化けに懐かれるんだ。
ウチの人はからっきしだけどねぇ。
そんな仁太に、庭の『柳の木』が恋したってんだから驚きさ。
あたしも巻き込まれて困っちまうけど、まぁ、一緒に見守ってやって下さいな。
亭主は仁左衛門、孫の名は仁太。
この二人が心配で成仏せずに見守ってんだけど、孫の仁太はあたしの声も聞こえりゃ姿も見える。さらにはやたらお化けに懐かれるんだ。
ウチの人はからっきしだけどねぇ。
そんな仁太に、庭の『柳の木』が恋したってんだから驚きさ。
あたしも巻き込まれて困っちまうけど、まぁ、一緒に見守ってやって下さいな。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お江戸情緒あふれるほのぼの幽霊譚。全く怖くないから安心して読んでね!
一応幽霊は出てくるのですが、というか主人公が幽霊なのですが(!)、全く怪談では御座いやせんので安心してお読みくんなせえ――とついつい、読み終わった直後に書いているためお江戸言葉が伝染します!
ハマハマ様のほかの作品もそうなのですが、このお江戸情緒がいいんですよね~♪
お話時代は家族の絆を描いた感動物語です。
ほのぼのではありますが、クライマックス前にはハラハラさせられる事件も起こります。
笑いあり、事件ありで、巧みな起承転結を備えた作品。
短編の鑑ですね!
読む人を選ばない素敵な小説ですので、ぜひ読んでみて下さい! - ★★★ Excellent!!!幽霊が見せる仏壇屋のせがれに恋をしたのは、庭の柳の精でした
【賢いヒロイン中編コンテスト応募作品】【全13話完結済】
いまだ幽霊や妖怪が存在感を持つ懐かしい時代、明治の日本が舞台のファンタジー・ラブコメです。
仏壇屋「由乃屋」のせがれで何故か幽霊が見える青年、仁太。
その祖父で20年前に亡くなった妻を溺愛し続けている仁左衛門。
その妻で幽霊として二人を見守る由乃ばあちゃん。この由乃を語り部として物語が進みます。
まず何と言ってもこの語り口が!作者の得意とする女性による一人称の優しげでコミカルな語り口が癖になります!ほんわかする!
庭に立っている柳の古木に宿った精がその仁太に恋をして、幽霊の由乃と合体するとあら不思議、18歳当時のカワ…続きを読む