概要
実在の若き侯妃イザベラ・デステの運命は?
そして、レオナルド・ダヴィンチが生涯憧れ続けた永遠の女性は?
誰も知らないモナリザの真実。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!人生こそ最高の物語。すべての皆様へオススメできる作品。
マントヴァ候妃 イザベラ・デステの活躍を描いた伝記ですね。
いわゆる、イタリアのルネサンス期のお話と申しますと、伝わりやすいでしょうか。
伝記というと堅苦しいというイメージを持たれがちですが、こちらの作品はとても読みやすいです。私も当初、こちらの作品を伝記とは思わず、普通の物語として拝読しておりました。
そして気づけば、主役であるイザベラの生き様に心を掴まれておりました。彼女については私が語るよりも、実際に本文をお読みいただくのが一番かと思われます。
この作品は、イザベラ・デステという人物を知らない方にこそ、ぜひ読んでいただきたいですね。タイトルの意味がわかった時、私は涙が溢れました。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!偉人に対する敬意を感じる文学
最初視た時は不可思議な印象な文学でした。
知識、文化の学びが完成されているのにも関わらず、未完成な文体に私自身少し戸惑いました。
しかし、先生が若りし日に描いた作品と判ると又異なる印象です。
今の先生であればより語彙力の高い文体で描けると感じます。
しかし、それはおいても一人の人物に対する熱意、未完成な文体だからこそ別の視点から美しい熱意を感じ取れる文学としてある意味完成されています。
歴史を学ぶ文学としてはとても良い文学です。
それ以上に若りしの先生の未完成な文体を誰かにみせる勇気は早々に真似出来るものではありません。
ここに先生の誠実さが感じ取れる文学です。
逆にこれから…続きを読む - ★★★ Excellent!!!イタリア ルネッサンス期に燦然と輝く貴婦人
この小説を読むまで、私はイザベラ・デステという女性を知りませんでした。
ところが、この女性の周りには、ルネッサンス期に有名な偉人達が、きら星のごとく登場します。自分が知っているところでは、
レオナルド・ダ・ビンチ、ルクレツィア・ボルジア(兄貴はあのチェーザレ・ボルジア)、ボルジア家(マキャベリに冷酷な統治者の例で紹介されちゃってます)、ティツィアーノ(イザベラの肖像画を描いた。メッチャ若く)など。
小説でも、様々な人物の行動が詳細に描かれています。
歴史および政治に興味のある方には、堪らない読み物となるはずです。
ルネッサンス期のイタリアに興味のある人は勿論のこと、この時期にイザベラのよ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!激動と栄光のルネッサンス期に侯爵夫人の夢は花開く
ほんの少し歯車が狂えば、ひとつの国が滅び、諸侯は荒地に逐われる…
戦火の絶えない激動の季節に生まれ、翻弄された侯妃の視点から紡がれる壮大にして繊細な歴史のドラマです。
コンスタンティノープル陥落にメディチ家の覇権。中世の欧州は世界史でも多くの頁を割かれません。ましてや現在のイタリア北部に多数存在した小さな公国や侯国は埋もれてしまい、一般的な知識としては実に乏しい。
作者は、そうした時代の一人の女性にスポットを当てます。幼くして許嫁となり、若くして祖国を離れてマントヴァ侯国に嫁いだイザベラ。やんごとなく、誉高い才媛にして、優しく慈悲に満ちた女性。多感で涙脆いところは長所です。そして、誰よりも…続きを読む