概要
美しい情景、美しい者たち、美しい友情、そして、美しい愛を描いた物語。
あらすじ
舞台は古代の日本。都が栄えた時代に怨霊を退治する者たちがいた。華やかで雅な皇族、貴族たちだが、彼らは常に政権を争い、命を奪い合っている。そのため、恨みや憎しみが生まれ、怨霊を産み、呪い、呪われた。その邪の巣窟のような朝廷に安息はない。
十五歳になった沙宅涼悠は、修行を終えて、呪術師として怨霊退治の任務についた。彼の家は代々、都を怨霊から守ることを任されていた。涼悠にはすでに両親はなく、怨霊との戦いで命を落としていた。姉の美優と共に、父の弟である叔父に育てられた。叔父には息子が一人いて、涼悠と同じ歳で、名は颯太という。若い二人の呪術師が、今では都を守る主力となっていた。
涼悠が親を亡くしたのは五歳で、まだ幼かった。ふさぎ込む涼悠に、叔父が蔵に保管されている美術品の中から欲しい
舞台は古代の日本。都が栄えた時代に怨霊を退治する者たちがいた。華やかで雅な皇族、貴族たちだが、彼らは常に政権を争い、命を奪い合っている。そのため、恨みや憎しみが生まれ、怨霊を産み、呪い、呪われた。その邪の巣窟のような朝廷に安息はない。
十五歳になった沙宅涼悠は、修行を終えて、呪術師として怨霊退治の任務についた。彼の家は代々、都を怨霊から守ることを任されていた。涼悠にはすでに両親はなく、怨霊との戦いで命を落としていた。姉の美優と共に、父の弟である叔父に育てられた。叔父には息子が一人いて、涼悠と同じ歳で、名は颯太という。若い二人の呪術師が、今では都を守る主力となっていた。
涼悠が親を亡くしたのは五歳で、まだ幼かった。ふさぎ込む涼悠に、叔父が蔵に保管されている美術品の中から欲しい
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!君は『ポーの一族』を読んだことがあるか?
じつは何気にエンタメというのはリテラシーが問われる。BLを扱う本作も、その類例に漏れない。
ジャンルは異なるが、例えば、あるSF作品を読むとき、光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』を読むか読まないかで、その印象は大きく異なると想う。
といって、別に説教くさいことを述べたい訳ではない。『ポーの一族』を読んだことがあれば、本作をより深く理解できるであろう。そうでなければ、本作を読んだ後に、『ポーの一族』を読めば、新たな発見があるであろうということである。ようはエンタメには、そうした楽しみ方もある、ということである。ようは、楽しんで!ということである。