少年はその想いの名前を知らない

美しい、だから好き。強い、だから好き。それは単純なことです。でも、その奥底にある想いの名前は何でしょう。

主人公は常人ならざるところあれども無自覚で、その彼はより上位の人に好意を寄せます。それは特別なもので。でも彼はまだ若いのです。その想いが何か、何故に想うのか、自身で気づいていません。

自分に気づかないのは、多くの少年と同じで、特別な彼もその点で読者と繋がります。

少年の淡くも熱い想いを堪能あれ。

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