概要
クセが強すぎる小学生たちによるツッコミ不在系コメディ
「ねぇ鳴亜梨ちゃん、なんか面白いことやってよ」
わたしの提案に、鳴亜梨ちゃんは顎に手を当てながら言った。
「いいけど……小道具の使用はあり?」
「問題ないよ」
「そっか、ならいけそう」
鳴亜梨ちゃんは早速、四次元ポーチの中に手を突っこんだ。
そして取り出したのは、ルーペだった。
鳴亜梨ちゃんはぎゅっと片目を瞑ると、じっとレンズを覗きこんだ。
「…………」
「…………」
「うーん、これじゃないかも」
言って、ルーペをポーチに戻す。
代わりに、鳴亜梨ちゃんは別のものを取り出してみせた。
指先でつまんだ、小さなそれは。
そう――おはじきだ。
頭上に掲げるようにして、ためつ眇めつおはじきを眺める鳴亜梨ちゃん。
「いけそう?」
「でも、おはじきは違うよね」
言って、おはじきを指で弾
わたしの提案に、鳴亜梨ちゃんは顎に手を当てながら言った。
「いいけど……小道具の使用はあり?」
「問題ないよ」
「そっか、ならいけそう」
鳴亜梨ちゃんは早速、四次元ポーチの中に手を突っこんだ。
そして取り出したのは、ルーペだった。
鳴亜梨ちゃんはぎゅっと片目を瞑ると、じっとレンズを覗きこんだ。
「…………」
「…………」
「うーん、これじゃないかも」
言って、ルーペをポーチに戻す。
代わりに、鳴亜梨ちゃんは別のものを取り出してみせた。
指先でつまんだ、小さなそれは。
そう――おはじきだ。
頭上に掲げるようにして、ためつ眇めつおはじきを眺める鳴亜梨ちゃん。
「いけそう?」
「でも、おはじきは違うよね」
言って、おはじきを指で弾
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