(24) 設定資料集 -C part-

【メインストーリーの構想】


・第2章


時期:第1章から約一か月後

二人のストーカー編

メガネの姉・美雪と鳴亜梨のファン・ジェシカのエピソード

なんだかんだあって美雪とジェシカが女子会に加入する


鳴亜梨のサインがほしいジェシカは、近くにあったモモちゃんの私物にサインをもらう

結果、モモちゃんが鳴亜梨のサインを所有するはめに


柚花の幼なじみ・聖乃も登場

女子に対しては基本ちゃん付けで呼ぶ柚花だが、付き合いの長い聖乃に対しては「聖乃」と呼び捨て

そんな二人の様子にこのみが嫉妬する



・第3章


時期:夏休み

vs美魔女会編

このみの母・小森園江率いる美魔女会と対決する

家事のさしすせそで五番勝負

(しつけでお手、麻由の赤ちゃん言葉再び、等のネタ)


また、柚花とこのみの仲も深まる


「ってこら!」

このみちゃんにぽかっと叩かれた。まるで、普段鳴亜梨ちゃんにそうするみたいに。

「あ……」

つっこんでおきながら自分でもびっくりしたような表情。

わたしもちょっと驚いたけど。

「ふふふ、このみちゃんや」

普通にノって返した。

五月のころよりも、確実に距離は縮まっている。



・第4章


時期:二学期開始くらい

主に友達の作り方に関する話

二条姉弟が登場、なんだかんだあって女子会に加入する


「あ、あの、奏希が入りたいみたいで、だから付き添いっていうか、仕方なくみたいな……」

「心配しなくても、わたしたちがついてるから大丈夫だよ。付き添いなんていらないよ」

「あ、あう……」

口ごもる桔華ちゃん。本人が興味津々なのは二条くんから聞いている、けど……

「でも、やっぱり姉として心配で……」

「でも、付き添いじゃ100%楽しめないよ。桔華ちゃんも同じ女子会の一員として、女子会ライフをエンジョイしてみない?」

やっぱり、どうせ入るんなら心の底から楽しんでほしいと思う。

「え? うーん……」

悩む素振りを見せる桔華ちゃん。

でも本心がにじみ出ている。

「……うん、そこまで言うなら、入る」

そこまで言ってないけどね。

「そっか、よかった。これからよろしくね、桔華ちゃん」

「……ん、よろしく」


鳴亜梨と悠斗の関係性を深掘りする(出会いが語られる)


また、広見家の現状を知った園江が秀彦に苦言を呈する

「フツー子どもの友達に家事手伝わせるか? ありえないんですけど」

独身で時間的に余裕のある有子さんが、広見家に家事手伝いとして雇われることになる

これにより、女子会は広見家の家事問題から解放される


この交流をきっかけに、秀彦と園江は親密になっていく

秀彦はダメなところもあるけど、自分の子どもを想う気持ちは本物

前の夫が子どもに無関心だったがゆえに、そこに惹かれたと園江は語る

「それに、単純に顔も好みなのよね。私、芸能人だと照英がいちばん好きなの。ねぇ秀彦、あなた照英に似てるって言われない?」

「照英かい? はじめて言われたなあ」



・第5章


時期:10〜11月ごろ

広見家の母が一時的に帰ってきて一悶着ある

かつてライバルだった美魔女会の介入により解決する


柚花と悠斗の恋愛が進展

秀彦と園江もスピード婚

「のえたん♪」「彦にゃん♪」と呼びあう仲に



・第6章


時期:冬休み、三学期

家族についての話

女子会で宮田るるの面倒を見ることになり、柚花と悠斗は夫婦のように育児の真似事をする


るる「おねーちゃん、おしっこ!」

ジェシカ「柚花さん、あたしもおしっこ!」


そして親の再婚によりきょうだいになった広見兄妹とこのみ

このみのほうが誕生日が先ということで姉になり、膝をついて悔しがる悠斗

悠斗は「このみ」、このみは「悠斗くん」と呼ぶようになる

(一方、柚花にとってもこのみが将来の義姉になる可能性がある)

柚花、このみ、悠斗、麻由の四人を中心とした、家族にまつわるエピソードが展開される


また、二人目ができずに悩んでいる瑠璃

のちに妊娠し、鳴亜梨が安産祈願のお守りをプレゼントする


柚花の親についても匂わせる



・第7章


時期:進級して6年生

学校がメインのストーリー


進級し、女子会メンバーはクラスがバラバラになる

柚花はモモちゃんや陽智美子さんとまた同じクラスになる

「また同じクラスになれて光栄ですわ、柚花さん」

「あ、陽智美子さん」

そんな中、転校生の有馬翔子が、突然学級委員の座を狙うと宣言する

対抗馬として、モモちゃんや陽智美子さんの名前が挙がる


しかし、モモちゃんは辞退する

理由は女子会に入りたかったから

柚花たちとモモちゃんは長い時間をかけて少しずつ距離を縮め、いつしか友情が芽生えていた

「今さら入るなんて変じゃないかな……」

「誰かと仲良くしようとすることに、早いも遅いもないんだよ」

はじめて勧誘したモモちゃんが、女子会最後のピースとして、約一年の時を経てメンバー入りする

そしてはじめてフルネームが明かされる(モモはあだ名)


残る学級委員候補は有馬か陽智美子さん

転校生の有馬より陽智美子さんのほうが明らかにキャラが濃く、クラスのみんなは陽智美子さんを支持する

しかし陽智美子さんは、

「わたくし、児童会総選挙に打って出ようと思ってますの。狙うはもちろん、児童会長の座ですわ」

と辞退する

学級委員は有馬に決まると思われたが、

「わたくし、思うんですの。学級委員は若月柚花にこそふさわしいと」

と、柚花を推薦する陽智美子さん

教室のみんなも賛同

柚花は母親の気を引きたいという考えもあり、学級委員になることを決意


一方、ほかのクラスになった女子会メンバーは、今まで接点の薄かった聖乃と同じクラスになり仲を深めたりする

「やっぱり入らない?」と女子会に勧誘するこのみに、「児童会に入るから」と断る聖乃

クラスが変わっても絆は変わらないというテーマもこの回で描かれる


エピローグ

柚花は学級委員になったことを母親に報告するが、薄い反応

最終章へ続く



・第8章


時期:女子会結成から丸一年

柚花と、これまで語られなかった柚花の家族の話


柚花の父は柚花が幼いころに他界している

それ以来、母の娘への愛情は冷えきったものとなり、現在の超放任主義に至る

柚花は母の気を引くために、これまで悪いこともやってきた

しかし母は振り向いてくれない


どうしても母を振り向かせたい柚花は、使える手札をすべて使って大規模な作戦を実行することにした

美雪は受験勉強、新生広見家は新生活、みんな徐々に慌ただしくなってきた。動くタイミングは今しかない

女子会、美魔女会、広見家、紫崎新会長率いる児童会、PTA、学年主任となった宮田先生……今まで絆を深めてきたみんなに協力を仰ぐ


「よく話してくれましたね。わたくしは児童会長として、そして一人の友人として、柚花さんを全力でサポートいたします」

陽智美子さんの言葉に、知らず知らず、涙がこぼれた。


「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために――だろ?」

そんなスローガン過去に一度も掲げたことはないのに、まるでそれがこのチームの鉄の掟だとでもいうように、悠斗は言う。


そして最終的に和解する

しかしシリアス展開には一切ならない

これまではギャグ→シリアスの流れで問題を解決してきたが、最終章ではシリアス→ギャグの流れで問題を解決する

このなんでもありな、ふざけたギャグ世界観の中で発揮できる最高のパフォーマンスは?

それを模索し実行する

ギャグパートのようなぶっ飛んだノリですべてを解決する



・後日談「同窓会」


数年後、小学5年生になった宮田るる視点

高校生になり、おしゃれなカフェで本当の女子会をしている柚花たちのもとへ向かう

当時まだ幼かったるるだが、あのころのことはしっかりと覚えていた


遠くからこちらに手を振っている柚花。

久しぶりだから緊張する。大人になって変わっちゃってたらどうしよう。

そこにはみんながいた。

みんなの笑顔は、あのころとなにも変わってない。


安堵する。

あの輪の中になら、堂々と入っていける。

この場所は、女子会は――まぎれもなく、わたしの居場所だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

りある女子会。〜ちょっと男子、真面目にやってよね!〜 かごめごめ @gome

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ