概要
少女は旅し、物語【ひと】を読む
大陸横断鉄道は白煙を噴きながら大地をひた走る。少女イリュリチカは窓の外を見た。広大な森が、綺麗な景色が、賑やかな街が、長閑な村が、その額縁を流れていく。視線を前に移すと、そこには物語が在った。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美味しい食事に事情を抱えた同乗者。あなたも列車の旅に出てみませんか?
車窓から見える見知らぬ景色に、同乗者との一期一会の交流。そして旅行先での美味しいお料理!
本作は旅行の醍醐味が詰まった素敵な物語となっています。
主人公イリュリチカは観察力が鋭く、どんな乗客の素性も筋道立てて解明していきます。
解明するだけでなく、乗客の事情に合わせて優しくも厳しい言葉をかけてくれます。
静かに人を思いやることのできる、凛とした美しさが彼女の魅力だと思いました。
私は特に第二区間のお話が好きです。
終始、ゆったりとした列車の旅が続きますが……最後には驚きの結末が待っています。
あなたも不思議な列車の旅に出てみませんか?