第三区間

随分と静かになった龍の腹。

温泉から現実日常へと帰る人々が名残惜し気に乗車する。

温泉から香る独特の匂いが旅人と共に車内に満ちていく。


イリュリチカは列車を降り、乗降場プラットホームにいた。


ここが彼女の目的地なのだろうか?

否。

売店に気になる物を見付けたのだ。


だからこそ持ち物は財布だけ。

彼女の手には、少し古ぼけ、角に糸のほつれが見える革の茶色い長財布があった。

イリュリチカと共に旅をしてきた歴戦の相棒である。


売店は簡単な木組みで作られたもの。

屋台、と言った方が正しいだろうか。

長い乗降場の壁際にいくつもあり、旅人へ活発な声が投げかけられている。


主な売り物は土産物であり、旅に有用な日用品も売っていた。

どちらもこの地で作られたもの、他の場所では手に入らない一期一会いちごいちえの品々だ。

イリュリチカその一軒の店主に声をかけ、お目当ての物を手にした。


彼女の両手には少し大きめの細長く平たい箱。

箱は少し厚手の紙で出来ており、中身を優しく守っている。

蓋の天面には、湖と温泉宿の絵が印刷されていた。


相棒から紙幣を一枚取り出して店主に渡した。

お代ピッタリである。

店主の礼の言葉をお返しに受けて、イリュリチカは旅の居所へと戻っていった。




居所の少し重い扉を引く。

がらがらと重量のある音と共にそれは開いた。


最早見慣れた彼女の居場所。

だが、見慣れない人物が長椅子に掛けていた。


「ん?おお、お向かいさんか。」


彼は左手を軽く上げ、イリュリチカに低く太い声で挨拶をする。

それにイリュリチカも答え、彼の向かいに腰掛けた。


彼は獣人だ。

茶色の体毛を基本とし、首回りや鼻筋は白、目の周りは黒。

おそらく、大陸東部と東方の島国に多くいるたぬきの獣人だろう。


獣人のとしは分かりにくいが、少なくとも若者ではない。

といっても老人でもない。

五十程度、だろうか?


木製枠の小さな丸い鼻眼鏡を掛けている。

齢を考えれば、近場の細かい字を見るための老眼鏡だと思われた。

よく見ると木枠の右上が削れている。

持ち運ぶ際にどこかにぶつけたりしたのだろうか。


恰幅かっぷくの良い身体に太い腕から、イリュリチカの三倍近く体積があるように感じる。

それが如実にょじつに表れているのが彼の着ている白のシャツだ。

特に腕周りがきついのか、袖を肘の上までまくり上げている。


暑いのか、とも思ったが、そうでは無いようだ。

シャツの上に黒革のベストを着ているのだから。

ベストのポケットは、胸に二つと腹に二つ。

どちらも風合いのある白い木製ボタンが留めていた。


下は多くのポケットがある濃い緑のズボン。

何かしらの作業をする時に便利そうな収納の多さだ。

こちらのボタンは濃い茶色の木製、緑と実に合う風合ふうあいである。


さて、彼は何者、と考えるよりも先にそれがイリュリチカを襲ってきた。


それは芳醇ほうじゅんでありながら透き通っていて。

だがあまりにも多ければ毒となる匂い。

酒のだ。


単純に言ってしまえば、酒臭いのだ。

目の前の狸旦那の手元には、彼の手のひらと同じ背丈の茶色い瓶と小さな猪口ちょこ

乗車してすぐに酒盛りを始めたのだろう。

が、乗車前から飲んでいたのは間違いない。


一滴も飲んでいないイリュリチカも何だか酔いが回るようだ。

だがそれも一種の旅のおもむき、別に悪い感情を抱いたりはしない。


狸旦那は酒瓶を傾ける。


透き通った綺麗な滝が小さな窪地くぼちへ流れ落ち、澄んだ池を作り上げた。

鏡のように周囲を映すその池をあおり、狸旦那は、くぅ、と小さく唸る。

彼はもう一度、滝のみなもとを傾けた。




列車が動き出す。

ゆるゆると歩き、次第に力強く進み、そして全力で走る。

煙突から盛大に白い息を吐きながら、晴れ渡った雪原の中を駆け抜けていった。


山脈をかわすために大きく北へと進んだ鉄路は、白い湖エーラズィラを頂点に南へ戻る。

極寒地域から段々と標高は下がり、雪原は次第に姿を消していった。


大きな川に架かる赤い鉄道橋を超えると周囲は牧歌的な風景へと変わる。

牧場で牛や馬が草をみ、広い畑で作物の青々とした葉が太陽を浴びていた。


鉄路が繋ぐ先はソツァニア共和国の首都、温暖なる地 ―チオエスタ― 。

ソツァニア国内では比較的温暖な地域であり、国家機能が集まる場所だ。

近郊の鉱山からの鉱石採掘と金属加工を主な産業とする町である。


白い湖から温暖なる地チオエスタまではおよそ一日の距離。

そして、温暖なる地の先は別の国へと繋がっている。


イリュリチカはそんな景色を見ていた。

彼女の前では景色をさかなに清酒のさかずきを傾ける狸旦那。


ああそうだ、と思い出したかのように、イリュリチカは考える。

この酒好きな狸旦那は何者であるか。


まず、酒を浴びるほど飲んでいる。

これは彼の職業に関係しているのだろうか?

していないだろうな、とイリュリチカは思う。


ワインの質を確かめ、それを求める客に合わせて提案する仕事がある。

仕入れる酒を自身の舌で確かめる酒場バーの店主もいるだろう。


彼がそうかと考えると違う気がする。

酒の風味を吟味して味わう、というよりかは、純粋に酒を楽しんでいる様子だ。

勿論、そうした仕事の者が酒を楽しまない、という訳ではないが。


何よりも、彼の服装がそれを否定していると考えたのだ。

彼のズボンは、建築業に就く者が同じような物を履いているのをよく見る。

釘やびょう螺子ねじなどの小さな道具を分けて仕舞いやすいからである。


彼の体格や太い腕も相まって、大工の棟梁とうりょう、と言った方がしっくりくる。


農家や酪農家という可能性もあるのではないだろうか。

どちらも体力が物を言う。

前者であれば作物を運ぶために、後者であれば動物の相手をする為に。

彼ほどの体格ならば、大きな牛の相手も一人で出来るはずだ。


イリュリチカは目の前の狸旦那を見る。

発車した時から彼の行動は変わらない。


酒を注ぎ、猪口ちょこを傾け、酒気しゅきを吐き。

変わっているのは、酒瓶が軽くなっている事だけである。


右手の中指で机の天板を、とんとん、と一定のリズムで軽くく。

おそらくはい酔いによって、気分が高揚しているのだろう。

それを主張するかのように彼の顔には、誰に向けるでもない笑みが浮かんでいる。


彼の行く先は何処いずこか。

獣人であるならば、獣人の国ガオラスタ王国の首都ガオラステリが思いつく。

温暖なる地から更に二日の距離、国境を跨ぐ事になる。


だが、農家や酪農家は農場牧場を不在にする事は中々出来ないものだ。

来て三日、帰って三日、温泉まで来て日帰りでは無いだろうから更に一日、二日。


それほどの期間、不在にする事はあり得るだろうか。

従業員がいるならば話は別だろうが、小さな農場等であれば難しい所だ。


ガオラスタ王国は山に囲まれた小国。

農地も放牧地も少ない国だ。

それ故に大きな農家や酪農家はあまり聞かない。

地政学的に商業が発展した国であり、多くの企業が居を構える地である。


もし農家等であるならば、温暖なる地チオエスタで営んでいる方が説得力があるだろう。

そうなると、彼の目的地は次の駅となる。


だが。

しかし。

ええと。




そこまで考えてイリュリチカは思考を一旦止めた。

堂々巡どうどうめぐりとなり、結論が出ないと考えたのだ。

脳の栄養が足りないとも感じていた。


こういう時は甘い物と相場が決まっている。

そして、イリュリチカにかりなどあろうはずがない。


机に置いていた白い湖の売店で買った箱を自身の前に引き寄せた。

長方形の箱を覆う蓋を両手で持ち上げる。

中には、厚紙で作られた格子こうしの部屋に十二の白い雪の玉が入っていた。


饅頭まんじゅう、という東方の島国から伝わったお菓子だ。

白い湖に降り積もる雪を模した真っ白な半球体である。

イリュリチカの小さな手では、両手で持ってちょうどいい位の大きさだ。


雪の玉をひと口かじる。

さっくり、とも、ねっとり、とも違う、柔らかでしっとりとした食感が伝わる。

ほのかに甘い皮とその奥の強い甘さをはらむ黒いあん

二つが口の中で合わさり、甘美かんびな幸せを奏でた。


甘味が頭の中に力となって流れ込む感覚がする。

まあ、そんなに早く効果が出るわけが無いのだが、気分的なものである。


あっという間に一つ平らげ、箱に手を伸ばす。

ふと顔を上げるとお向かいさんと目が合った。

狸旦那は苦笑いしながら、猪口に酒を注ぐ。

物欲しに見ている、とイリュリチカに思われたと彼は考えたのだろう。


イリュリチカは手にした饅頭と箱の中に残る十の雪の玉を見た。

食事も考えれば、食べ切るには何度かに分けて、それこそ二日三日はかかる。

もう少し小さい箱もあったのだが、正直な所、欲が出たのだ。


「お一つどうぞ。」

「お、いいのかい?悪いねぇ、催促しちまったみたいで。」


イリュリチカの申し出に狸旦那は、ばつが悪そうに頭を掻いた。

差し出された箱の中から饅頭を一つ、太い指でまみ取る。

それ以外に触れないようにしているのは、イリュリチカに気を使っているのだろう。

実に器用なものだ。


ふと、イリュリチカは彼の指先が気になった。


獣人というのは全身毛むくじゃらなものである。

種族にもよるが、基本的に頭の上から足の先まで体毛があるのが基本だ。

事実、饅頭を摘み取った彼の指もまた、茶とも黒とも言える体毛に覆われている。


だが、彼の指先は少しみょうだった。

指先の毛だけが指に貼り付くように毛が寝ていたのだ。


お洒落を気にする若い女性の獣人の中には、指先の毛を油で固める事があるそうだ。

食事をする際に、指先の毛が料理に付いてしまわないようにするためである。

人間にしろ、他の種族にしろ、獣人のそれを気にしている者はそう多く無い。

だが、彼女達にとってはこの上なく重要なお洒落、なのだそうだ。


それと同じように、お洒落など気にし無さそうな狸旦那の指がそうなっていた。

イリュリチカが思っているよりも細部を気にする性格だったのかもしれない。


狸旦那は受け取った饅頭を一口ひとくち二口ふたくち三口みくち

彼にとっては小さいであろうそれを三度に分けて食べる。

酒好きは甘い物嫌いが多いと思っていたが、彼は甘い物もいける口だったようだ。

実に旨そうに小さな雪の玉を平らげた。


上機嫌になったのか、とつとつ、と指で再びリズムを刻みだす。

これは彼の癖なのだろう。


ふと、そのリズムが気になる。


とつ。

とつ。

とつ。

とつ。

とつ。


一定のリズムが連続する。

それこそ、全く乱れる事が無い程に整ったリズム。


いち。

にい。

さん。

しい。

ごお。


そうだ。

懐中時計の秒針だ。

トレンチコートの内ポケットに入れっぱなしの金の懐中時計を思い出す。


彼の奏でる全く乱れないその音は心地よくすらある。

これはただの癖と言い切って良いのか。

もしかしたら彼の仕事に関係する何かではないだろうか。


リズムを刻む、といえば音楽家だろう。

例えば提琴バイオリンなどの弦楽器奏者。

弦に触れる指先に気を使ってもおかしくは無い。


大柄な彼の体格から考えるならば、大型楽器の担当だろうか。

収納が多い服については、楽器の部品などを仕舞うため。


あり得なくは無い話だ。


そこまで考えて、イリュリチカは思い至る。

懐中時計の発条ぜんまいを巻き忘れているという事に。


いつもは寝る前に行っているのだが、昨日はがあったため忘れたのだ。

幸いにしてその懸念は的外れ、しかし懐中時計は忘却の彼方かなた、というわけだ。


長椅子から立ち上がり、寝所に入ってコートの内ポケットを探る。

彼女の手に最適化されたかのような小さめの懐中時計が姿を現した。


金の外装に蓋が付き、蓋の表面には左を向いた蝶の刻印。

上部には小指の爪程の長さの円柱状の部品が伸びており、金の輪が繋がっている。

その円柱の先には、ギザギザの溝が付いた龍頭りゅうずが有った。


首から下げる時に使う金の鎖も持っている。

だが普段、本体を懐に仕舞う事が多いために彼は旅行鞄の奥底で眠ってばかりだ。


懐中時計を手にイリュリチカは長椅子へと戻った。

左手で丸い体を持ち、右手の親指と人差し指で龍頭を摘まむ。

時計回りに龍頭を回し、発条ぜんまいを巻いていく。


チリリ、チリリ、と金属が引き絞られる少し高い音がする。

近頃は魔石を動力に組み込んだ懐中時計も多い。

魔石式懐中時計は発条ぜんまいを巻く必要は無く、とても便利。

だが、イリュリチカはこの面倒で厄介な日課ルーティーンが好きだった。


次第に回す龍頭が固くなる。

カチチ、と音がした。

最大まで動力供給が出来た証の音だ。


懐中時計を右手で包み込むように持ち替え、親指で龍頭を押す。

カチン、という音と共に蓋が開いた。

白と黒のばんの上で、秒針が元気に歩を進めている。


そこで、ふと、視線に気付く。

顔を上げると向かいに座っている狸旦那がじっとイリュリチカの手元を見ていた。

いや、見ているのはその手の中に在る物だ。


懐中時計が気になるのだろうか。

今時いまどき、イリュリチカのような少女が手巻き式を使うのが珍しいのかもしれない。


イリュリチカが自身を見ていると気付いた狸旦那は、再びばつが悪そうに笑った。

酒瓶を傾ける。

が、既にその中身は全て彼の腹の中に納まっていた。


おっと、と小さく声を発し、彼は長椅子から立ち上がって寝所へと消える。

酒が回って眠ってしまったのか、翌日まで彼は姿を見せなかった。




翌朝。


イリュリチカが目を覚まして寝所から出ると、狸旦那が長椅子に掛けていた。

茶色の革製アタッシュケースが椅子の上に置かれている。

長椅子の後ろには、箱が三つ載せられたキャリーカートがあった。


という事は、彼の降車駅は次の駅。

温暖なる地チオエスタだ。


彼の向かいに腰掛け、イリュリチカは考える。

服装、特徴、行動、そしてかの地の情報を。

そして導き出す、一つの仮定を。



まず彼の服装について。

これは細かい部品を仕舞うためだ。


だが、彼は大工ではない。

体格から農家や酪農家とも思ったが違う。

鉱山や精錬所の職員でも無いだろう。


手が綺麗すぎるのだ。

力仕事であれば、ある程度節くれ立つものである。

それが彼には一切見られない。


となると音楽家が候補に顔を出すが、それよりも可能性の高い職業がある。


指先の毛だけが固まっている事。

正確に時を刻む癖。

そして、懐中時計を見ていた時の真剣な表情。



彼は『時計職人』だ。

それもおそらくは自身の店を持つ腕の立つ職人。



指先の毛が固まっていたのは、機械油によるもの。

長年の仕事によって油がき、彼の指をそれ専用に変えた。


時計の組み上げは非常に細かく、繊細な作業だ。

指先に全神経を集中し、針の穴を通すような神業を繰り返す。

その際に必要となる物がある。


拡大鏡ルーペだ。


彼の鼻眼鏡、その木枠の右上が削れていた理由。

それは噛みつかせるように拡大鏡を取り付ける事を繰り返したためだ。

手元を拡大しつつも、両手を自由に使って精密な工作を行うのである。


おそらく腕まくりをしているのも仕事の癖だろう。

服の袖に部品が引っ掛かったり、その中に部品が入ってしまう事を避けるためだ。


時を刻む癖は彼の職業病に違いない。

時計によって彩られる彼の居城では常に時を刻む音がしているのだろう。


白い湖へと訪れた理由は、ただ単に温泉目当てという訳ではおそらく無い。

時計修理をしに行ったのだ。

一仕事終えて温泉を満喫し、朝から酒を飲みつつ乗車した。

昨日早めに就寝したのは、今日仕事があるから。


そう考えると、昨日懐中時計を見つめていた理由も分かる。

この手にある、蝶の懐中時計は売られている物では無いのだから。

発条ぜんまいが聴き慣れない音だったのかもしれない。

彼に時計の知識があればこそ、分かる事だ。


龍が咆哮を放つ。

流れる景色が次第に遅くなっていった。

列車は駅へと辿り着き、その動きを止める。


狸旦那は傍らのアタッシュケースを手にして立ち上がった。

椅子の背後に置いていたキャリーカートに手を伸ばす。

それなりに重量のある様子のそれを彼がくと、かろん、と音がした。


ビンが擦れ合う音だ。

箱の中身に合点がいく。


「飲み過ぎると時計が狂う。」

「お?」


なんだ、なんだ。

時計が狂う?


あー、まさか俺の職業が分かったのか?

凄いだな。

つっても昨日、懐中時計を巻く音が気になって見てたからな。

まあ、そういう事もあるか。


「なはは、そんな事にならないように気を付けるさ。これでも凄腕だからな。」


少女にそう言ってやる。

もしかしたら、いつかあの時計を持ち込んでくるかもしれないからな。

四十年やってて初めて見る懐中時計だったが、中を見てみたいもんだ。


さて、店に向かうか。

修理を待ってる連中がいるからな。

白い湖エーラズィラ旅館の大時計よろしく、キッチリ直してやらないとな!




狸旦那は去っていった。

部屋の中に、ほんのわずかな酒のを残して。


胸ポケットから懐中時計を取り出し、龍頭を押す。

カチリ、という音と共に時計の文字盤が顔を出した。

決して止まる事の無い秒針が、時を一つ一つ刻み続ける。


一秒一分一時間。

一日一月ひとつき一年。


時は決して止まらない。

そしてそれは時を造る彼も同じ。


技術は繋がり、時を刻み続ける。

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