概要
――僕は、いじめっ子に恋をした。
雁ヶ崎悠平(かりがさき・ゆうへい)は、イジメを苦に転校してきた高校二年生。ある梅雨の日、クラスに転校生が来るという。そんな折、スマホのプッシュ通知で『波浪警報』が発令された事を見る。英語を習いたての小学生のように「ハロー警報」と開くと「こんにちは警報」になるから不吉だ、などと考えていると、転校生が入って来る。それは、あろうことか、前の学校で悠平をいじめていた少女、燕原香苗(つばめはら・かなえ)だった! 平穏な生活もここまでか、と悲嘆に暮れる悠平だったが、香苗は特に悠平を再度いじめるわけでもなく、むしろ逆の態度を取る。不思議に思う悠平。彼の気持ちは、次第に揺れ動いていく……。
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