今川義元は信長に討たれた武将だから他作品では余り格好良く無かったりするけど、この作品では格好良い!
めちゃくちゃ世界観に引き込まれました。全く雑念なく読み込めました。この作品に出逢えて感謝です
この量できちんと完結させているってだけで十分凄い事。「一人の人生読ませてもらったなぁ」という読後感を得れたので、余計な事は言わず、これにて失礼。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(151文字)
最初から最後まで、楽しめた作品でした。
まず、昔の話になると所々矛盾が生じてしまいそうなものですが、それが感じられない。純粋に凄いと思います。これは中々出来る事ではないと思いますし、実際私は出来ません。そして丁寧な描写。文字が詰めて書かれているので読みにくいところも有りますが、表現がとても豊かで緊迫、確執、哀しみ等を読者がしっかりと受け取ることが出来ました。このお話を読んでいると、この時代が書かれた教科書を読みたくなります。私が上杉謙信の兄が長生きした時代の現代に生きていたら、これらの出来事が綴られた教科書にお目に書かれたのでしょうか...。
タイトル通り、おなじみの戦国武将の親世代の話なので新鮮に感じました。主人公も生存が目的なので野心的ではなく、戦争も実際の戦闘に至らなかったり敗者の命までは取らなかったりするのがいい感じです。(その分謙信が好戦的ですが)敵対した後配下になった家臣の忠誠度が高すぎるのが若干違和感ありますが、基本領地安堵で更に主家が領内開発に大金入れてくれるので裏切る理由がないですね。エピローグで歴史改変の結果現代はこうなってますというのを入れて欲しいです。
展開が早く安心して読めます。これからが楽しみです。
この手の逆行物は苦手意識があったのですが、この作品のおかげでめちゃめちゃハマってしまいました。個人的にはその中でも屈指の名作だと思ってます。これからも頑張ってください。なんなら10分に1回くらい更新してないか確認してます。まじで。
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