概要
努力、根性、知恵。ほんの少しの勇気
全ての魔術師が持つ、自分だけの魔法が記述された魔導書、『原典』。
ページが埋まっているほど魔術師として成熟しているとされる中、魔術学院に通うフェイト・レイノーンもまた、原典を持っていた。
本で読んだ伝説の魔術師のように、悪を倒し、人々を救い、綺麗なお姫様と結ばれる。そんな英雄譚に憧れるフェイトだが、ある日気付いてしまった。
「俺の魔導書、白紙なんだが……!?」
魔術師として覚醒してから十年。彼の原典には未だ一文字も記されていなかった。
原典に記された魔法は、魔術師にとって切り札だ。しかし、フェイトにそれは無い。
一ヶ月後に迫った決闘トーナメント本戦。相手は学院有数の実力者の三年生。
天賦の才どころか凡人以下の素養しか持たない彼の一年を、天才たちは一日で踏み越えてい
ページが埋まっているほど魔術師として成熟しているとされる中、魔術学院に通うフェイト・レイノーンもまた、原典を持っていた。
本で読んだ伝説の魔術師のように、悪を倒し、人々を救い、綺麗なお姫様と結ばれる。そんな英雄譚に憧れるフェイトだが、ある日気付いてしまった。
「俺の魔導書、白紙なんだが……!?」
魔術師として覚醒してから十年。彼の原典には未だ一文字も記されていなかった。
原典に記された魔法は、魔術師にとって切り札だ。しかし、フェイトにそれは無い。
一ヶ月後に迫った決闘トーナメント本戦。相手は学院有数の実力者の三年生。
天賦の才どころか凡人以下の素養しか持たない彼の一年を、天才たちは一日で踏み越えてい