概要
異世界の人々は、現実的な夢しか思い描けなかった——。
「楽しくお仕事 in 異世界」中編コンテスト応募作品。
『似顔絵師』である24歳の女性、三宅は大都市セノーテにキャンバスの椅子を置いていたが、彼女が描く絵は人々に見向きもされない。卑屈になっていく彼女に、騎士であるアレックスが独特な絵柄に興味を示していき——。
異世界を舞台に似顔絵師が人々の夢と面影を思い描く、心温まるイラストのお仕事小説。
『似顔絵師』である24歳の女性、三宅は大都市セノーテにキャンバスの椅子を置いていたが、彼女が描く絵は人々に見向きもされない。卑屈になっていく彼女に、騎士であるアレックスが独特な絵柄に興味を示していき——。
異世界を舞台に似顔絵師が人々の夢と面影を思い描く、心温まるイラストのお仕事小説。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一瞬を切り取る希望の絵
似顔絵師・三宅のキャラクター性は、その残酷な家族関係や似顔絵師としての苦悩も相まって、非常に諦観しています。
一方で、転生した似顔絵師としての彼女は、金になる風景画には目もくれず、あくまでも似顔絵に拘り続け、たとえ売れずにホームレス生活になろうとも似顔絵を描き続けます。
しかし、彼女が転生した世界は、現実的な夢しか抱かない人ばかりでした。
三宅は似顔絵師として仕事をする中で、騎士の夫婦、獣人の子ども、同じ画家の男性、酒場の店主……、それぞれ個性的な人物と関わり合い、希望ある出来事、残酷な出来事に遭遇します。
似顔絵師として人を見る目を持つ三宅は、そんな中で、画家としてどのような夢をキャン…続きを読む