静かに熱い異世界奮闘記

 異世界へやってきた三宅が、似顔絵師として人々を描きながら、この世界の在り方と向き合っていく物語。なぜ三宅が絵師としてこの世界へ導かれたのか、その謎を追うミステリーとしての側面を持ちつつ、彼女の絵を通して様々な人々の生き方が語られる。
 三宅は物静かで斜に構えた皮肉屋で、頑固でもあるがゆえに異世界との折り合いがつかず苦悩しますが、彼女が持つ力の意味と、その使い道を定めた時の熱さは必見。新たなアプローチで描かれる異世界奮闘記です。

その他のおすすめレビュー

ヒセキレイさんの他のおすすめレビュー64