愛する者へ捧ぐ『覚悟』

 圧倒的な力を持つ能力者相手に、無能力者の主人公、小夜子が繰り広げる死闘の物語。
 手に汗握るバトルの激しさと緊迫感は凄まじく、前のめりに没頭してしまう。しかしながら、最も特筆すべきは、小夜子を突き動かす『覚悟』ではないでしょうか。なんらギフトを与えられなかったただの人間でありながら、身も心も使い潰し死中の活を掴み取り続ける。
 たった一人の愛する者のためと、そう在り続ける小夜子の生き様にこそ、この作品の魅力が詰まっていると思います。ちなみに『な〇う』では素敵なイラストも掲載されているので、そちらもぜひ見ていただきたいものです。

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