第15話
「おい!」
ドンドンと隣の部屋、千里の部屋のドアをドンドンと叩いた。
近所迷惑とか知るか!俺はこいつに迷惑されてるんだよ!てか、人の家に監視カメラつけるとか迷惑以上だよ、尋常じゃねーよ!
「(ガチャ)もぅ〜何?そんなに私に会いたいなら会いたいって正直に言おう?」
すぐにドアが開き、中から呆れた顔をした千里が出てくる。くっ..........女の子じゃなければすぐに殴ってた。
「な、お前監視カメラとか言ってたよな!?」
「監視カメラ?なんのこと?」
「なんのこと?じゃねーーよ!お前さっき話してただろ、俺の部屋見てたんじゃねーのか?」
「あ〜あれはもうとったよ!」
とった。ということに俺は一瞬恐怖を覚えた。
つまりは、俺の部屋に監視カメラをつけていたことを認めていることになるんだから。
「とったってなんだよ!」
「とったはとっただよ?あ、いつとったって聞きたいの?それならさっきとったよ?」
「さっきだと?..........」
さっき?俺がこいつと喋ってた時か?
やっぱりこんなやつ入れるべきじゃ.........いやでもこいつを入れなかったら監視カメラは撮ってくれなかったってことだよな?
これは感謝しないといけないのか?ってなんで俺がかんしゃしないといけないんだよ!
「うんさっき、あーちゃんがトイレ行ってる時にとったよ?」
「じゃあ.......もうないんだな?」
「うん、もうないよ?」
そ、そうなのか。。。
いや、まてよ。つけて欲しいわけじゃないがこいつが俺の部屋の監視カメラをはずすメリットってなんだ?
こいつはストーカー気質旺盛なやつだ。これは中学生の時に大変俺が経験している。
俺が小さい時からよく俺の後ろをついてきていたんだそんなやつが監視カメラなんて外すわけないだろ!?
「てか、お前が俺の部屋に監視カメラを外すメリットってなんだよ。」
すると千里はニヤッと口角を上げてニヤッとし出した。
「なーにぃあーちゃん?やっぱりつけてほしい〜の?やっぱりあーちゃんは恥ずかしがり屋だなぁ。」
「んなわけねーだろ?俺のストーカー行為を続けてるお前が監視カメラなんて外す理由すらないだろ」
くっ、理性が持たない。このままだとガチギレしてしまうかもしれない...........。
こんなところで理性とか言いたくなかった!まさか怒りに使うなんて。
せっかくなら可愛い女の子とかに誘惑されたかった!(願望)。
「ん?どういうこと?私もう監視する理由なくなったから外してるだけだよ?」
「は?お前何言って。」
何言ってるの?みたいな顔すんなよ。俺が言いたいわアホ。
「え?だってもう必要ないでしょ?だってあーちゃん私と同棲していいんでしょ?ていうか可愛い子ならここにいるじゃん!」
「..............はい?」
そんなこと一言も言ってませんし、思ってもいませんけど?!あと心読まないでもらえますか?
「えへへ。同棲してもいいか聞こうかなぁとかさっき思ってたけどやっぱりしてもいいんだね!」
「その”はい”じゃねーよ!お前やっぱり頭おかしいよ。。」
「えへへ、私の頭をおかしくしたのはあーちゃんだよ?そんなにかっこいい顔で...........だから責任取らないとダメなんだよ?」
やっぱり、こいつはいつになっても話が合わない!
「んで、あーちゃんどうせい…….」
「もうカメラは撮ったんだな!じゃ俺はもう帰るわ!」
もう俺はこいつとの諦めるようにこの場を逃げて自分の部屋に帰った。
そして俺はそのまま机に置いてた新しく買った小説の袋を外し読み始めた。
その頃。。
「あ〜あ、言っちゃった。せっかく驚かしてあげようかなぁって思ってたのに。。明日、行くよって。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます