第14話
「ちょちょちょちょ待てや」
「何かな?」
私があーちゃんと会った経緯を話していたらあーちゃんに止められちゃった。止められちゃうのは寂しいけどその分ちゃんとあーちゃんが私の聞いてくれてるってことだよね。嬉しいぃ嬉しいなぁ。
「じゃあ俺はその後、部屋を間違ったってことなのか?」
「そうだよ?帰ってきたらあーちゃんが濡れ濡れで寝てたからびっくりしちゃったよ」
「とりあえず、お前がここにきた経緯は分かった。
が!俺はお前がここに来るのは認めないからな!」
「えーなんでよぉぅ」
なんでそんな酷いこと言うのあーちゃん。
あーちゃん成分なしで私はどうやって生きればいいって言うの?浮気とかだったら監禁してしまうかもしれないよ?
「当たり前だろ?俺はお前から逃げてここに来たんだ。その当の本人をはいどうぞって受け入れるわけがないしまた俺の邪魔をされても困るし」
「いつまであーちゃんはそうやって照れてるの?もうそろそろ正直になってもいいんじゃないかなぁ?」
中学の時以来私からこうやって引っ付こうとしたら
あーちゃんは照れた顔して私から離れようとする。
「照れてるんじゃねーよ、お前が嫌なんだよ!」
「私の何が悪いの?顔?体系はあーちゃんの好みに合わせたし服だってあーちゃんの好みだし何か悪いかな?」
「見た目の問題じゃねーよ.........」
「ん?何かな?」
うっ、あーちゃんの話を聞き取れなかったなんて一生の恥だぁ。
「自分で考えろ!もう、お前は帰れ」
「わわっ、急に大きな声出したらびっくりしちゃうよ。って押さないでよあーちゃん」
「じゃーな」
玄関まで強引に引っ張られてドンっと玄関の扉を閉められた。
夕方、オレンジ色の空を背景に私はひとりぼっちになった。
あぁ..........久しぶりにあーちゃんとこんなに長く話せてちょー幸せだったなぁ。
ちゃんと私の話を親身になって聞いてくれたしこれはあーちゃんと同居してもいいと言うことなのかな?そう言うことなのかな?。
明日聞いてみよう。
「よしっ、あーちゃんにバレたらことだしこれからが本番だね!がんばろっと」
これから始まる。私とあーちゃんとのラブストーリー。開幕!
♢♡
「なんだよあいつ。」
千里の言ってることがわからず、聞いてる途中で思考放棄してしまった。
あいつが俺のために?俺を守るためにここにきたわけねーだろ、俺をまた邪魔しにきたに違いない。
終始幸せそうな顔をしていたが、俺は終始真っ白だった何もわからなかった。
1年は自分磨きしようとか言ってたけど、正直磨くのはそこじゃないと思ってしまった。
見た目でも、家事スキルでもねーんだよ。
あーぁ。あいつに付き纏う性格がなければなー。
本当にストーカーの気質さえなければ俺はあいつと幸せな青春を送っていたかもしれない。
そういう行為のせいで好感度は100から0へ急降下した。本当は毎日遊ぶほど中良かったんだが、前も言ったかもしれないが中学の時から何故か酷い目に遭わされた。高校では青春なんて言えなくなるほど邪魔されたか。クソッ。
「ゲームしようと思ってたのに、もうこんな時間じゃん。」
あいつの話を聞いて俺が悪いのだ。
少しくらい話の分かるやつになったかと思えば相変わらずあの煩悩の塊は俺しか見ていなかった。
こんなに好意を持たれて嫌というわけでもないが事には限度というものがありましてね。それがMAXすら超えそうになってるんですよ。
俺はそれに対して引いている。
まぁいいわ。今日はゲームして寝よ。
俺はゲームをしようとした瞬間にあいつの話からあるものが蘇ってきた。
「監視カメラ?!」
俺はなんの躊躇もなく、あいつを叩き出そうと千里の部屋へと行ったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます