第13話
〜もう少しで一年たとうとするある日〜
「だめだよぉ〜あーちゃんったらぁへへ....ピピピ!ピピピ!........んぅ?」
あーちゃんとの素晴らしいラブラブ生活を堪能していたら急に目が覚めてしまった。
なんでこれが現実ですぐ再現できないのか自分磨きをするなんて言った自分を殴りそうになるけど、あーちゃんを一生養うにはやっぱりこの期間は必要なんだよね。
しっかし昨日あーちゃんの部屋から取り替えてきたこの枕最高ですなぁ!ふんふん、匂いも最高ぅ。
今日はね、皆さんに私のルーティーンを紹介しようと思うよ!けどねあーちゃんの行動によって変えてるからルーティーンって言えないかも。
とりあえずベットから起きる。それであーちゃんのと同じカーテンを開けると、日光が眩しくて目が覚めるのを感じる。
とりあえずあーちゃんが起きるまでは、顔洗ったり髪の毛整えたり〜身支度だね。
朝ごはんは、まだ分かってない(?)からまだなんだ。
全部あーちゃんと同じがいいけど、美しい自分を保つためにもお肌と髪のケアくらいはしないとね。
私の始まりはあーちゃんの行動から始まる。
あーちゃんの部屋すべてに死角が一切ないようにあらゆる角度から何個もカメラを設置し部屋の中心には小型の3Dカメラを取り付けている。
これのおかげで私はあーちゃんのことを24時間365日監視することができるようになった。
「もうすぐ起きるかなぁ♪」
鼻歌混じりで私は自分のパソコンを開いた。あーちゃんが起きると画像認識によって通知が来るんだけどあーちゃんが起きる姿もやっぱり見ないとね。
「か、かわぃぃ.........かわえのぉ」
高画質カメラで見たあーちゃんの寝顔はいつ見たって可愛い。今すぐにでもあーちゃんの部屋に侵入して寝込みを襲いたいくらいだ。
あっ、もうアーラムがなる頃かな。
すると画面上の蒼は体を捩ってスマホに手を伸ばした。
スマホの画面をタッチしてもう一回寝そうになるところをどうにか起きた。
「眠たい目を擦るところも最高ッ」
蒼がどのような行動をしようが千里にとってはこの上なく可愛く見えてしまうのだ。
えっと、そうだそうだ今日の朝ごはんは〜
私の予想だとパンとコーンスープだと思うんだけどなぁ。多分つけて食べるやつ。
そしてやはりそうなのか、蒼はケトルを出してお湯を沸かし始めた。
「あっ、じゃあ私もそうしよっと」
あーちゃんの家にあるものは私の家にもあるから準備なんてしなくても真似するのは簡単なんだ。
「あつつつっ」
あーちゃんがコーンスープを作る時に言ってたから私も言ってみた。
こうして私の朝食が始まった。
♢
「いってきまーす」
あーちゃん今日傘いるよ?雨降るよ?忘れてない?
忘れてないよね?
今日ニュースで雨が降るって言ってた、だから今日部活のあーちゃんは中練になって帰り土砂降りの中帰らなくてはならないと予想がついた。
ここで飛び出したいけど、まだサプライズの時じゃないよね。
もし忘れてたらもう会いに行こっかなぁ。
みんなに私のルーティン紹介するのやめるかもだってこのままじゃあーちゃん風邪引いちゃうからさ。
と、とりあえず信じて今日も見送らないとね。
「いってらっしゃいあーちゃん♡」
とりあえずイヤホンの接続先をあーちゃんの制服に隠した盗聴器に変える。
もし変な人に襲われたりしたらと思うと一日中私が見張ってないといけないから。
もちろんGPS付きなのでどこにいるかも分かる。
今日はどこかにお出かけ行こうかなぁ。
せっかくだし本屋とか行こうかな、もしかしたらいい本があるかも。
昔から本を読んでいた私は、本好きで意味もなく本屋に行ったりする。まぁあーちゃんがこうやっていない時に限定されるけどね。
あーちゃんがいたらそりゃああーちゃんのしたいことが最優先だよ?なんでもしてあげるんだから!
そして私は出かける準備をし家を出のだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます