第7話

「まぁまぁ、上がってよあーちゃん」


「なんでお前の部屋なんだよ」


こいつの部屋とか、全くのごめんだ。

いや、今日の朝まで知らなくて居たけどさぁ!


こいつ家にあがった暁には間違いなく、この人に監禁されるに決まってる。なぜ、そんなことが言えるかって?そんなの経験済みだからに決まってるからだろ!?(知らねぇよ)


「えっ、別に私はあーちゃんのとこでもいいけど.......もぅそんなに私のことが好きすぎてあーちゃんの部屋に監禁したいなんて思ってくれてるから早く言ってくれれば良かったのに....」


もういいから、黙ってくれ。本当に勘違いされたらどうすんだよ。


「監禁するのは俺じゃなくてお前なんだよ!」


あぁついイラついてしまった、はぁ.....はぁ......。


「え?!監禁されてくれるの!?.....え、どうしよう。私嬉しくて死んじゃうかも」


流石に死ぬのは困るが、俺の前からとりあえず消えて欲しい。本当にらちがあかない。


「はぁ........」


クソデカため息が出てしまった。こいつがマヌケすぎて会話してて疲れるんだよ。


「なにか悩んでるの?嫌なことあったら聞くよ?」


そのままそっくり返してやるよ、その言葉。

という気持ちで千里を睨んだ。すると千里が何かを察したように話しはじめた。


「ん?.......私?私はね、あーちゃんがカッコ良すぎてずっっと悩んでるよ!」


本当にくたばりやがれください。


「もういいわ、とりあえず入れよ」


もう話がつかないと思い、俺はしょうがなく千里を自分の部屋に入れることにした。


「えっ!いいの?!」


「いいから早く入れ」


「あぁ神様ありがとうございますございますありがとうございます。やったあーちゃんの家......許可ありで入るの初めてだぁ」


、、、何か怖いこと言わなかったかこの女?。

まっ、ま、まぁ気のせいだろう。じゃないとこの話が進まない。もしかしたら、小声だったし気のせいかもしれないしな。


「おじゃましまーーす♪」


なぜこんなにもウキウキなのか全く持って俺には分からない。俺はもうそろそろ堪忍の袋が切れそうなのにこんなに幸せそうな顔されたらムカつくんだが。俺はそのまま黙って小リビングに歩いて行った。


「うわぁ.......やっぱり、私の部屋とそっくりっ」


「お前がマネしたんだろぉが!?」


思わず突っ込んでしまった。

そうだ、なぜこいつが俺の隣の部屋で俺の家を全く同じにしてるのかも聞かないといけない。

はぁ.......こうやってこいつの相手をしてしまうからこんなになっちまってるのかなぁ。


「もぅ......やっと喋ってくれたぁ」


「お前が変なこと言うからだ」


「変なことって?」


何言ってるの?みたいな顔で俺を見るな。

その顔をしたいのは俺なんだよ!


「あぁぁ、もういいから座れ」


4人用のテーブルに、俺の正面に座るようにその椅子を指差したそして俺は正面になるようにすわっ.........


「おい、横に座ってこようとするな」


「いやですぅ......あーちゃんの隣じゃないとヤですぅ〜」


はぁ、このイかれた女放り出したい。

じゃあ、放り出せばいいじゃんと思ったそこのあなた(涙目)。


中学の頃、俺は一回無視してやろうとこいつから関わらないことにしてみたのだ。


ところがどっこい、あいつは俺に許可を取っても無視されるので沈黙はYES理論(は?)で俺の家に勝手に上がってきて俺のベットで寝てたり、一生俺の後ろをついてきたりしてきたのだ。


あの頃は災難だったなぁ。


まぁつまりはだ、こいつは離すとめんどくさい女なのだ。俺が相手してやる時は、うるさいがそう言うことはしないのでどうにか持ち堪えている。

それでも、嫌だけどな?!。


「んでだ..............」


ようやく向かい合って座ることができ、話を始めるのだった。


















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