【第一部完結編】フィーネ・デル・モンド！ ―— 遥かな未来、終末の世界で失われた美味を求めて冒険を満喫していた少女が、なぜか魔王と戦い、そして……

　すみません。僕には作者さんのような面白いルビ振りの能力はなくって（笑）

　この作品は味覚を持たないはずの新しいヒトである主人公がなぜか美味いもんが好きで、美味いもんを探し求めるという。しかも、なぜかたくさんの魔物まで倒すという。さらにさらに、なぜか……。
　という、「なぜか」の塊のような作品です（笑）

　一体なんでこうなんねん！　っていうツッコミどころ満載のエンタメ作品としてのことが一つ。
　しかも、魔物と戦ったりという迫力のある異世界ファンタジーとしての要素が一つ。
　さらに、新しいヒトというSF要素がまた一つ。
　そして最後に、極上に美味そげなグルメ小説という要素が加わって、「フィ…続きを読む

　最初は難しいんじゃね？って思って読んでみたら、雑誌でみたヤンキーみたいな単語が並んでてコーヒー吹いた。

　まだ３話目なので★は一つだけど、たぶん★３つにすると思える面白さがあった。

　ノリが良くて好き。

ルビの振り方、台詞回し、キャラクター、すべてが最高過ぎるエンタメ。楽しんで書かれたことがわかるものは、やはり読む者を楽しくさせてくれると実感。

この物語は、勇者が魔王城を目指して仲間と共に旅をして、様々な魔族に打ち勝ち、城に辿り着き、そしていざ決戦へ……！
実際に読んだストーリーを、ざっくり要約すると、こんな感じだと思うのですが。嘘はついていない……はずなのですが。古典的なストーリーのようでいて、その実態は全く違うのです。

一人称の物語ですが、個性的な主人公の中に別人格の「心の声」さんが住んでいるので、地の文が常に漫才状態！
さらに個性豊かなキャラたちが常にツッコミどころを提供してくれて、旅グルメ珍道中といった様相もあります。
美食、笑い、そしてルビ……多方面で楽しませてくれる、とてもエンターテイニングな作品です。

　オジサンと美少女が一つの身体に同居するという状態を、原文とルビで表現するという一風変わった作品です。
　従来のやり方だと、原文の後にカッコ書きで表現する……など二行使いますが、成る程この方が臨場感があります。

　そこまでの拘りがあるだけに、会話の内容もテンポが良く見ていて楽しいです。

　余白の取り方も絶妙で全体としても読みやすく工夫されており、普段あまり長文に慣れていない方でも楽しく読めるのではと思います。

　キャラクター同士の会話が好きな読者さんにおすすめです！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（52文字）

という不思議な物語です。
設定は壮大で重い世界なんですけど、語り口はポップで軽妙そのもの、そして主人公はもちろん、登場人物がみんな可愛いんですよね。
しかも展開は奇想天外、百花繚乱。
ハルマゲドンでグルメでコメディでって、欲張りな読者さんは是非どうぞ。
あ、それから、他の方も書いておられるように、独創的なルビは必見です。

一言でこの作品を言い表すなら......混沌でしょうか...
これでもこの言葉を選ぶのに五分間くらい悩みましたｗ
良くも悪くも人を選ぶ作品のように感じました。
特に独創的なルビは私のツボにドはまりでしたｗ

と、書いてみたもののそういう風に感じるのは、
巧みで豊富なグルメ描写に涎を垂らしていたら急に肩を揺らされて正気に戻された気がした時です(笑)

概要欄にも注意書があるように、
侍のようにメシテロ御免！してくるので、空腹時にはなるべく避けて、
今日の晩飯何しよっかな？ぐらいの時にはしっかり読んで、
このグルメ小説を楽しみましょう。


あ、いや、実際は広大な神話のような物語も楽しめますので、ぜひ。