すみません。僕には作者さんのような面白いルビ振りの能力はなくって(笑)
この作品は味覚を持たないはずの新しいヒトである主人公がなぜか美味いもんが好きで、美味いもんを探し求めるという。しかも、なぜかたくさんの魔物まで倒すという。さらにさらに、なぜか……。
という、「なぜか」の塊のような作品です(笑)
一体なんでこうなんねん! っていうツッコミどころ満載のエンタメ作品としてのことが一つ。
しかも、魔物と戦ったりという迫力のある異世界ファンタジーとしての要素が一つ。
さらに、新しいヒトというSF要素がまた一つ。
そして最後に、極上に美味そげなグルメ小説という要素が加わって、「フィーネ・デル・モンド! ―— 遥かな未来、終末の世界で失われた美味を求めて冒険を満喫していた少女が、なぜか魔王と戦い、そして……」という小説(とかいて料理と読む)ができるのです!
みなさん言っているようにルビ振りの才能がすごくて、遊び心溢れた名作だなぁと思いました。みなさんも、この名作でよだれをこらえ、大爆笑の旅に出かけてください!
この物語は、勇者が魔王城を目指して仲間と共に旅をして、様々な魔族に打ち勝ち、城に辿り着き、そしていざ決戦へ……!
実際に読んだストーリーを、ざっくり要約すると、こんな感じだと思うのですが。嘘はついていない……はずなのですが。古典的なストーリーのようでいて、その実態は全く違うのです。
一人称の物語ですが、個性的な主人公の中に別人格の「心の声」さんが住んでいるので、地の文が常に漫才状態!
さらに個性豊かなキャラたちが常にツッコミどころを提供してくれて、旅グルメ珍道中といった様相もあります。
美食、笑い、そしてルビ……多方面で楽しませてくれる、とてもエンターテイニングな作品です。