概要
ある日、真奈美は幼い時に生き別れた妹である琴美と再会する。すべてが自分よりも輝いていた妹が人形のように生気がなく、変わり果てた姿にショックを受ける。
実菜穂から相談を受けたみなもは火の神と共に、琴美がなぜそのようになったのか原因を突き止める。その陰にはある神が関わっていた・・・・・・
始まりは小さな闇であったが、それは大きな闇へと繋がっていく。
実菜穂は果たして琴美を連れ戻すことが出来るのか。
みなものみたま シリーズ第2段
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!少女達は神の御前に赴く 純粋な心だけを持って
神と少女達の交流を描いた「みなものみたま」第二作目です。
水の神みなもと通じる女子高生実菜穂と火の神と通じる友人陽向の前に、風変わりな上級生真奈美が現われるところから物語が始まります。真奈美の妹琴美は命の危機にさらされていました。三人は、琴美を救う旅に出ます。そこに待ち受けていたのは、壮絶なる試練でした。
神々の世界と人間の関わりが、美しい言葉で綴られています。人にとって神は大いなる力であり、遠い存在。しかしみなもはかわいらしく、親しみを持って人と接します。そして、他の神々にもまた、それぞれの想いがあり葛藤がある。実菜穂達はその神に真っ直ぐに、純粋な心で対峙していくのです。その姿は神々し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少女たちと神々の交流、再び。
みなものみたまの続編。
実菜穂と陽向、みなもたち神との交流は続き、新たなお話が紡がれます。
実菜穂、陽向に加え、真奈美という少女が今回は加わっている。しかし、この真奈美という少女の様子がどこかおかしい。
真奈美は陽向には妹のように甘え、実菜穂には姉のように振る舞うという二重人格で接し、しだいに二人の間へと入っていく。
その謎が紐解けていく時、小さき闇が大きな闇へと繋がっていく。
今作も様々な神の名が連なり、和風ファンタジーが好きな方にはぜひ読んでいただきたい作品。
続編なので、1作目から読んで関係性を知ってからこちらの2作目を読むのが理想ですが、逆に2作目から読んで、1作目に浸るの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!女子高生達が神の世界を訪い紡いで行く和の物語
冒頭、『闇』から始まる物語。そこで少女は何かを喪い、そしてそれを取り戻したい別の少女。
神様の世界の理に触れてしまった彼女達に、神様と触れ合える素質を持つ主人公が友神たる水の神様の援けを受けながら、答えを探して巡るお話しです。
日本神話をベースとした本作は、人と神との触れ合いを通して作られる、静やかで綺麗な世界観が特徴と思いました。
前作『みなものたま1』では、主人公実菜穂と主神格みなもの関係を主軸に据えていましたが、本作ではより多くの神々との触れ合いがあり、読み進めると奥行きのある神話の世界が感じられます。
冒頭のキーワードに『闇』とあり、またタグには『バトル』とありますが、決しておど…続きを読む