異世界は選択の連続である ~自称村人A、押し付けられた選択肢に抗いヒーローを目指す~

作者 八白 嘘

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★★★ Excellent!!!

「うにゅほとの生活を書き連ねた日記」の作者として一部界隈で有名な八白嘘さんの本格ファンタジー小説。
異世界転移、ダンジョンに潜る冒険者、悪党からの襲撃、奴隷、バトルトーナメント──なろう系のテンプレートをあえて取り入れながらも、そのすべてを極上の物語に昇華する手腕は圧巻。
私自身、なろうテンプレを馬鹿にしていたため、同じ材料でも調理次第で素晴らしくもなるのだと、思わずハッとさせられた。

個人的に好きなのは、三章四話:最上拝謁の間に登場した、震えるほど禍々しく、目を背けたくなるほど不気味な敵である。
ネタバレは避けるが、よくこんな緊張感を文章のみで描写できるものだと感心してしまった。

一章も二章も面白いが、三章で面白さがグンと跳ね上がる。
このレビューを見て「面白そうだ」と感じた方は、三章まで読んでみてほしい。
レビュー時点で四章が開始されたところなので、こちらも楽しみだ。

★★★ Excellent!!!

選ぶ事は捨てる事、その本質をついた作品なので失ったと思えば得られた事が作品の中によくよく描かれています。
また、そんな選択の連続ですら飛び越えて自分の守りたい事の為に突き進む部分が自称村人ではなくなった頼れる姿の主人公になるのがとても面白いのです。

★★★ Excellent!!!

「色分けされた選択肢によって未来が断片的にわかる」というチート能力を手に入れた主人公が、さまざまな敵をらくらく倒し無双する――とはならないのが本作の最大の魅力
脳死で良い選択肢を選び続けるのなら、機械でいい
与えられた選択肢に抗い、時に利用し、自分の力で未来を掴み取る主人公が、最高にカッコいいのだ
世界観もよく練りこまれており、よくナーロッパなどと揶揄されるドラクエ的世界観とは一線を画している
その代わり、頭を空っぽにして読むには適さず、面白いぶんだけ読めば疲れる点は注意しておきたい
とにかく第一章のパラキストリ連邦編だけ読んでみよう
鳥肌立つから