概要
青枠は好転
白枠は現状維持
黄枠は警告
赤枠は危険
青い選択肢を選べば、常に最善の結果が得られる
最善以外を選択する意味はない
確実な成功を前にして、確実な失敗を選ぶことほど愚かな行為はないのだから
だが、それは果たして、自らが選択したと言えるのだろうか
人は、最善からは逃げられない
青の選択肢を与えられた形無は、神の操り人形に過ぎない
だからこそ──
これは、神に与えられた"最善"に抗う物語である
八白 嘘
https://x.com/neargarden
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!何気ない選択。血反吐を吐くような決断。人生は無数の選択で彩られている。
……あの時、ああしていれば今とは違った展開があったかもしれない。
誰しもそんな苦い過去の一つや二つはあるだろう。私も六十個ぐらいある。
では果たしてこの物語は。そんな失敗をことごとくかわし、成功だけを積み重ね栄光へと至るものなのだろうか?
否である。この物語のタイトルを今一度読み返してほしい。
『異世界は選択の連続である ~自称村人A、押し付けられた選択肢に抗いヒーローを目指す~』
そう、これは選択に抗う物語なのだ。
何をもって成功とするか。それには人それぞれの基準があり、だからこそ時に選択と成功は、親しい誰かに失敗や不幸をもたらすかもしれない。
だから成功とは、ひどくあやふやなものの上…続きを読む - ★★★ Excellent!!!選択とは、片方を選び片方を捨てること
「うにゅほとの生活を書き連ねた日記」の作者として一部界隈で有名な八白嘘さんの本格ファンタジー小説。
異世界転移、ダンジョンに潜る冒険者、悪党からの襲撃、奴隷、バトルトーナメント──なろう系のテンプレートをあえて取り入れながらも、そのすべてを極上の物語に昇華する手腕は圧巻。
私自身、なろうテンプレを馬鹿にしていたため、同じ材料でも調理次第で素晴らしくもなるのだと、思わずハッとさせられた。
個人的に好きなのは、三章四話:最上拝謁の間に登場した、震えるほど禍々しく、目を背けたくなるほど不気味な敵である。
ネタバレは避けるが、よくこんな緊張感を文章のみで描写できるものだと感心してしまった。
一章…続きを読む - ★★★ Excellent!!!凡百のチート能力系異世界転移モノの皮をかぶった本格ファンタジー
「色分けされた選択肢によって未来が断片的にわかる」というチート能力を手に入れた主人公が、さまざまな敵をらくらく倒し無双する――とはならないのが本作の最大の魅力
脳死で良い選択肢を選び続けるのなら、機械でいい
与えられた選択肢に抗い、時に利用し、自分の力で未来を掴み取る主人公が、最高にカッコいいのだ
世界観もよく練りこまれており、よくナーロッパなどと揶揄されるドラクエ的世界観とは一線を画している
その代わり、頭を空っぽにして読むには適さず、面白いぶんだけ読めば疲れる点は注意しておきたい
とにかく第一章のパラキストリ連邦編だけ読んでみよう
鳥肌立つから