概要
あなたは好きな人を想って1000年待つことができますか?
平安の世に突然現れた手のひらサイズの小さな生き物、葵と
唯一葵のことが見える藤臣
ふたりは異種でありながら恋に落ち、幸せな日々を送る
しかし幸せな日々は長く続かず藤臣はキツネがついたと恐れられ詰問にかけられる
しかし葵を守り何も語ろうとしない藤臣にしびれを切らしてついに処刑されることに。
葵はなんとか処刑を取りやめようと躍起になるがかなわず、藤臣を助けられなかったと猛省をした葵は失意のうちに永い眠りについた
1000年たった令和の時代に葵を拾ったのがフィギュアオタクの柊哉だった
柊哉は葵をフィギュアと勘違いし、葵は柊哉を恋人の藤臣と勘違いしたことで
二人の共同生活
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!千年の絆に込められた愛と希望の物語
紅雪が千年の眠りから目覚め、現代の世界に新たな一歩を踏み出す冒険が始まる『呪縛解封師‐君想うゆえに君ありて‐』。この物語は、過去の愛と喪失に向き合いながら成長する紅雪の姿を描いており、彼女の新たな出会いが物語の核となっています。
城田柊哉との運命的な出会いは、物語のスタート地点に過ぎません。彼のクラスメートである西園寺椿や人形の葵との関わりが、次第に紅雪の心を開かせ、彼女の成長を促します。特に、紅雪と葵の交流は、友情や愛情の深さを感じさせ、心温まるエピソードが散りばめられています。
物語が進むにつれて、キャラクターたちはそれぞれの内面と向き合い、過去の傷や葛藤を乗り越えようとします。柊哉…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異世界ファンタジーを読まない方にオススメします。
仕事の合間を縫って拝読させていただきました。じっくり読みたいと思って時間はかかったのですが、普段ファンタジー系をあまり書かない私自身でも作者様が何を伝えたいのかという思いがこの作品の中に全て詰め込んである一作だなと思いました。情景描写も丁寧で自然と頭に中に画が浮かんでくる。ファンタジーもののほとんどはその作者の思惑通りに意図的に書く方も多いなか、紅雪さまの純真な心情が事細かく台詞の中に詰め込まれていました。そういったように描くことは本当は大変な事でありますが、何をどうすれば読み手の方に世界観を届けることができるのか考えながら描いている。そのような印象付けの強い作品でした。是非読んでいただきた…続きを読む
- ★★★ Excellent!!!色褪せぬ想い
読後です。
1000年。誰かを待つことが出来るとすれば、強く誰かを想って愛することが出来る者だけではないかと思います。このことを体現しているのが今作です。
ヒロインである葵、想い人の藤臣。
紆余曲折の末に離れ離れになってしまった2人。何処に行ったか、居るのかも分からない。それでも、諦めず、一心に想い人を探し続ける。互いを想い続けているからその純粋さがより美しく、際立っているのだと思います。
ここまで書くと葵が恋愛にストイックなキャラクターに思えてしまいますが、ケーキを始めに甘い物に目が無い可愛らしいヒロインです。詳細はネタバレになってしまうので割愛しますが、文章を読むとその可愛さも伝わると思…続きを読む