時は開国明治。
女学校に通う月乃は、顔も知らないミスタァKの援助を受けながら質素な寄宿生活をしていた。
そんな中、ある事件に関わった男が学園の講師としてやってきて……。
主人公・月乃や相手役・フリッツなどキャラクターの造形も素敵ですが、その時代の表現や描写が大変丁寧で、作者様の文章を読みながら想像するのがとても楽しかったです。
継母や義妹にいじめらる様子は辛いものがありますが、そのしっぺ返しをくらうシーンなどは爽快でした。
和洋がちょうど入り混じっていくそんな町並みや服装をイメージしながら楽しめる、素敵な恋愛物語です。
楽しい時間をありがとうございました。^-^
父親を亡くし、継母や継母の娘に虐げられながら女学校での学生生活を送る主人公の月乃。
そんな月乃はある日、不可解な事件に巻き込まれ、美しい異国の男性であるフリッツに助けられます。
その後、フリッツは女学校の英語講師として再度月乃の前に現れて……
継母たちにはイジメられてしまう月乃ですが、彼女のことを大事に思ってくれる人も沢山いて、月乃がモテモテだとわかっていく過程にとってもニヤニヤしてしまいました☆
主人公に溺愛フラグがたちまくる恋愛モノをお求めの方に特にオススメです♪
相手役のフリッツがめちゃ格好良くて、優しくて素直な月乃がめちゃ可愛くて、もうキュンキュンしかないです!!!
あと言葉の選び方がお上手で、明治時代風な世界観を盛り上げてくれます☆
あとあと月乃をイジメていた人に、しっかり罰が当たるところもスカッとしました!
継母と連れ子の亜矢から虐げられている女学生の月乃。
女学校でも亜矢とその取り巻きから虐められている月乃は、亜矢による命令で校則を破りお醤油を自転車で買いに行く——。
その帰り道に黒い影に襲われてあわや命を落とすところだった月乃を助けたのは、「悪魔殺し(デモン・トーター)」を自称する浮世離れした美貌の異人、フリッツ・イェーガーと名乗る獨逸人の青年だった。
架空の明治時代を舞台に綴られる本作は、文明開花のにほいを文章の端々から感じることが出来ます。
緻密に練られた世界観と時代を演出する言葉選びは、まるで目の前に物語の世界が広がるような語り。古い寫眞に今も残る当時の景色を想起させ、読者を令和から明治へとたいむすりっぷしたかの様に錯覚させることでしょう。
謎多き異人フリッツの目的は女学校周辺に潜む、海の向こうから極東へと渡ってきた怪異を討伐すること。そしてどうやら怪異に好かれやすい体質の月乃も、そんな彼のことが気になるようで二人のこれからに目が離せません。
一風変わった明治西洋怪異ファンタジーであり、灰かぶり姫と異人のLiebesgeschichte。
どうぞ、お楽しみあれ。
開国まもない日本国の帝都を舞台に、悪魔殺しの異人青年と心優しい女学生の恋愛譚を描く、歴史浪漫風ファンタジー。
作中で描かれる文化や習慣のみならず、綴られる語りの文すらも「明治時代風」に仕立てあげられた、こだわりの逸品です。
帝都の寄宿女学校に通う士族令嬢・月乃は、父を亡くしてから、義妹の亜矢に虐げられる日々を送っていました。ある日、義妹の「お醤油がほしい」という我がままのせいで、夕暮れ時だというのに外へ買いに行く羽目になります。
時刻はいわゆる「逢魔が時」。急ぎ帰る月乃の前に現れたのは、傷ついたフクロウと異形の影。そして漆黒のマントをはためかせる異人の男性――。
運命的な出会いを果たした二人の関係と、二人の周りで起きる吸血鬼事件とが絡み合い、物語は進展していきます。ドイツ語を話すミステリアスなフリッツ氏と、亡くなった父が医師である月乃との間には何か縁があるようで……?
丁寧に描かれた世界観と魅力的な人物たちが織りなす、明治文化風・恋愛浪漫譚。ぜひご一読ください。
まずは洗練された地の文が、私たち読者を一瞬にして明治、大正浪漫の世界へと連れて行ってくれることでしょう。
作者様は本当によく時代背景を勉強されているなぁと感心せずにはいられません。
着物の柄の描写も細かくて、今ヒロインがどんな姿をしているのかが目に浮かぶようです。
義理の母と妹に虐められても芯の折れない強いヒロインに好感が持てます。
そして何より私が!特筆したいのは!!
異人ヒーロー、フリッツのかっこよさ!!!!!
些細な仕草も丁寧な描写のおかげで脳裏に鮮やかに浮かび上がり、またそれがフリッツのかっこよさを引き立ててくれます。
あまりに好みドストライクなヒーローだったので、毎回コメントでフリッツ愛を叫ぶほど。
クールイケメンが好みなら、絶対心に刺さるはず!!
恋愛好きの皆さん。
ぜひ一緒にヒロインを自分に置き換えて、この物語を楽しみましょう。
フリッツ様、大好きです(*//艸//)