ノスタルジックに怪異とロマンスを詰め込んだ宝石箱

明治時代(風)、和と洋が混ざり合った一昔前の日本の風情が、情緒ある文体によってこれでもかと散りばめられた作品。

本当にそのころの日本を知っているかのような世界観の構築ぶりですが、知識がなくても難しくなく、むしろ快く読者を迎えてくれるので、様々な発見を純粋に楽しめる。

それだけでも充分読み応えがあるのに、乙女と異人男性のロマンス、さらに怪異的なものまで出てくる贅沢ぶり。

他人におすすめするのがはばかれるほどの豪華な詰め合わせセットだ!

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