いじめられっ子だった霞という少女は、風の神の巫女となり力を手に入れます。
彼女は水の神の巫女実菜穂、火の神の巫女陽向と共に行方不明となった優里という少女を探すことになります。
彼女らは、魑魅魍魎の住処となった5階建てのビルに潜入し、そこに巣くう怪異を祓うという任を得ます。さながら、ダンジョンを制していくように、各階にはそれぞれ固有の怪異がおりそれを倒さなければなりません。そして、最上階にいるのは最強の敵?
和風ファンタジーの名作「みなものみたま」第三弾となりますが、この物語から読んでも充分楽しめます。今回の物語は、バトルシーンが多くて手に汗を握りながら読んでいるところです。
みなものみたまの一番の魅力は、登場人物の女子高生達がとても優しく真っ直ぐな所。その姿を、端正な文章が表現しています。
美しく、厳しく、優しい神と人の物語。どうぞ御一読ください。