概要
私は×××を殺して殺して、殺し続けた。
みーちゃんはおとなしい女の子です。
悲しくても辛くても怒っても傷ついても、ぜんぶの言葉を飲み込みます。
それが正しいことなのだと、ずっと信じていました。
悲しくても辛くても怒っても傷ついても、ぜんぶの言葉を飲み込みます。
それが正しいことなのだと、ずっと信じていました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは泣いちゃいます。みーちゃんの壮絶な半生。
こんな濃密でリアルな物語を1万字で描けるものなのですね。
みーちゃんは殺人鬼です。このタイトル。色んな意味が込められています。全てにしっかり意味があります。文字だけで判断をしてはいけません。
悲しい物語です。あらすじには、みーちゃんはおとなしい女の子であると語られています、その通りです。本当にその通りです。
丁寧語調の地文というのが秀逸で、ある種の絵本のような柔らかさで読者を捉え、ミステリー要素で捕まえ、ラストのカタルシスで読者の心を食い尽くす。そんなパワーのある、また説得力のあるストーリーでした。
☆が少なすぎると思いました。もっと読まれて良い。皆に読んで欲しい。だからレビューします…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「人間の性質」と、直面することのできる作品
とてつもない作品を読んでしまいました。
みーちゃんは、いつも我慢をしています。それは小さなころからずっとです。みーちゃんには日々、たくさんの不条理が降りかかります。みーちゃんはそのたびに「殺す」のです。彼女がどうして殺人鬼になってしまったのか。みーちゃんはみーちゃん自身に、そして、読者であるあなた自身に語りかける。この一万字超は、彼女の記憶と記録の物語です。
ネタバレさせたい気持ちをぐっとおさえ、なるべくぼかす形でこの物語の凄い点についてお話したいと思います。
まず、みーちゃんが幼いころから25歳である今に至るまで、どんな環境で生きてきたかを必要最小限の言葉で描いているところが凄いです…続きを読む