殺して殺して、殺しつづけた先に待つものは

 みーちゃんは幼いころからずっと我慢を重ねています。つらいこと、悲しいこと、苦しいこと、彼女はすべてを飲みこみ、そして殺すのです。

 この物語を読んだとき、恐怖を感じるか痛みを感じるか、それともいら立ちを感じるか、あるいは安らぎを感じるか。
 おそらくは読者がこれまで歩んできた人生によって異なる表情を見せてくれる物語です。
 ですます調のやわらかな語り口であぶりだされる人間の深淵。ぜひその目で覗いてみてください。

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