概要
世界に嫌われても生きていたい
大きな戦争後「灰」という毒ガスに包まれた地球。その400年後、人間は灰に打ち勝ち平和を取り戻した。それが傍から見れば歪んでいるとしても、人々は盲目に「幸せ」を生き続ける。
愛と復讐の物語。
***
人型生命体の一葉は生きる場所を失い、失意のまま無謀な旅に出た。放棄された冬の森で死にかけていたところ、「終希」という青年に助けられる。
終希はその昔研究所に家族を殺された一人で、五年間復讐の期を待っているという。
二人は手を取り、愛する者のために研究所と戦うことを決めた。
愛と復讐の物語。
***
人型生命体の一葉は生きる場所を失い、失意のまま無謀な旅に出た。放棄された冬の森で死にかけていたところ、「終希」という青年に助けられる。
終希はその昔研究所に家族を殺された一人で、五年間復讐の期を待っているという。
二人は手を取り、愛する者のために研究所と戦うことを決めた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!灰と隠蔽に覆われた世界で
『400年前、地上で大きな戦争がありました。星はボロボロになり、すべての環境が汚染されました。地上での生存は不可能になり、生き残った人々は地下のシェルターに引き篭もりました。
多くの地域の通信が途絶えていく中、東京だけは200年間も生活できました。その間に、また地上で生活するために、研究者達がたくさん頑張りました。
今我々がここで生活できるのは、先人の尽力の結果なのです。』
これが、この地球の歴史とされているものです。
少女⋯⋯一葉もそう学習しました。多くのクラスメイトと一緒に。
しかし、とあるきっかけがあり、彼女はみんなから仲間として外されます。彼女の首元にある焼印は、彼女が『実験体』…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「灰」に覆われた世界で、彼女たちの目指すものは……!?
四百年前に大きな戦争があり、一度全てが滅びた世界。
荒れ果てた大地を捨て、巨大なシェルターに引きこもった人類でしたが、今は再び地上で復興を果たした「東京」で平和に暮らしています。
主人公、一葉もその一人でした。
小学校の先生からみんなに、自分が「壁の内側から来たこと」を暴露されるまでは。
退廃的な雰囲気と登場人物たちの綿密な心理描写、隠された歴史に「東京」に残る様々な謎。
作り込みが丁寧で世界観にどっぷり浸かることができます。
主人公一葉や彼女が東京の外で出会った青年終希。彼女たちの胸に抱えた想いや過去は、切ないやら苦しいやら腹立たしいやら。
特に外の世界で生きてきた終希さんの過去は……続きを読む