そのお店では、常連になると「思い出の味」が食べられるという

赤提灯の灯るその店は「おばけ居酒屋」と呼ばれ、人知れず噂にはなっている、おでんのおいしいお店です。
厳つい顔の店主が作るおでんは絶品。その味に魅せられて通うのは、どうやら人間だけではないようで……。

1話ごとの短編を繋げて読んでいくタイプの長編作品。
ひとつの「思い出の味」に宿る彼らの「思い出」は、優しかったり切なかったり。そのひとつひとつは、キラキラと輝く薄く色付いた宝石のよう。
彼らの思いをのぞき見るたびに、胸がじーんとしたりほっこりしたりして情緒が不安定!というか毎回心に響きます!

何というか、昭和の人情味溢れるお話だなぁと強く感じました。
おでんのように、こころにじぃぃんと沁みるあたたかいお話です。寒い季節にはぴったり!


個人的に超絶お勧めしたいのは8話の「21回目の正直」と、16話の「バレンタインキス」です!
私こういうのホントにダメ……すき……。
あと後半の店主の淡い恋模様も好きです。
ぜひ8話まで読んで欲しい!
8話が好きなら16話もきっと好きなはず!!です!!

その他のおすすめレビュー

紫月音湖*竜騎士様~コミカライズ進行中さんの他のおすすめレビュー485