行間
(齢65でこんなことになるとはのぉ!!)
剣術55年の重みがある。
だからといって年の瀬に勝てるわけではないが、横にいるのは息子や息子の嫁、門下生から友人、見知らぬ人まで様々な人がいる。
朝起きたら町中から血生臭い匂いがし、テレビをつけると国が緊急事態宣言を出し街中にモンスターが溢れているというニュースが流れたので急いで息子と嫁及び門下生たちを呼んでこの屋敷に立てこもっているのだ。
もちろん周囲にいた人たちの避難もあったが、
そして家に突然モンスターたちが来た
不意打ちだったため防衛するための柵が施されないうちに侵入してきたため今、死屍累々として戦っている
壁からは侵入されていないが正門から侵入されている
「ググッギギッヴ」
「死ね!」
「どうする爺さん!!」
「どうするも何も全部倒すまでじゃわい!!」
「おい!救急箱あるか!!」
「弓矢のストックはあるか!」
「こちらの方、負傷者2名!!!」
時間が経てば経つ程、最悪になっていく
ステータスというやつをする暇もない
4、5名ほど明らかに肉体を強化して、使っているが、と言っても時間が足りない
儂の身体能力も向上していると少しずつわかってくるが、それでも足りない!!
なにか方法はないのか?
逆転する鍵が
ないのか?
ほんの少し…
「ほんの少しの助けさえ…!!」
“なら、ほんの少しの手助けはいるかね?”
儂や近くにいた人たちも一瞬体を止める
直接頭に語りかけてくる謎の存在だが、今はとても手が借りたい!代償は自分の命だけならなんでっていい!!
“いらないのなら…”
「いる!代償はなんだ?言ってみろ!!」
“………それじゃあ、僕の傭兵になってくれる?”
は?
何でそんな事を…。
まぁ…いい。
そんなことでいいのなら!!
だが、
「…せめて儂だけにしろ。他のものは勘弁してくれ。」
“それじゃあ君が元に傭兵のリーダーなってくれて助かるんだけど。あ、もちろん有志でね”
「その条件なら構わん。じゃあ早く手を貸せ」
“……………了解した。とりあえず裏門の所にいるゴブリンから駆除するね?
その言葉は瞬く間に効果を上げた。その場に蜂蜜色の液体が天から落ち、緑色のゴブリン達がみるみる溶けていったのだから。
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