〜魔術師の生き方〜曰く付きの同級生メイドと一緒に終末世界で生きたいと思います!
木原 無二
時代の到来と???
第1話a
(絶対に厄祓いに行こう。そうしよう。)
今、目の前にいるのは血まみれの子供……いや人の形をした何かと言った方がいいのだろう。
その人の形をした何かは暗くてよく見えなかったが人を一人殺せるぐらいの棍棒を持っていた。
だが其れだけにしか見えなかった。
彼には、其れぐらいの脅威にしか見えなかった。
魔術と言うのを知っているだろうか?
魔術というのは簡単に言えば
いつもは周りにバレないように室内で儀式を行うのだが、今回はそうと行かない。いつもと違って室外で魔術を使うのは初めてだがやるしかないらしい。
呼吸を整え、魔力を練り始める。
焦らず、ゆっくりと。
そして脚の部分にだけ魔力を集中させバックステップで少しずつ距離を離していく。
上手い具合に相手は食らいついてきた。
一定の距離を保ちながら頭の中で術式の構成を考えていく。
(緑の肌に棍棒……もしかしてゴブリンとか?
一応ゴブリンと定義して日本語では小鬼。
鬼を殺すための伝承はたくさんあるが今ここにあるものでは使えないな…)
今持っている持ち物はお財布とジャージとパンツ
正直言ってクソ役に立たない物しかない。
あとついでに、ここで言う魔力とは呼吸法や
運動、生活習慣や食事、セックスなども入る。
……………。
まぁ最後は……やった事は無いが。
もちろん寿命を削ったりして行うこともできなくはないがコスパも悪いし、何よりそんなの大規模なことをする必要もない。
あまりにも大量の魔力を使いすぎると廃人確定だが少しぐらいの魔力だと時間をとればすぐに回復する。
(ゴブリンということはつまり妖精の一緒か…
亜麻の種を床には蹴散らせばでていくというのは家の伝承。ここは外だからトラップは使えない…
というか亜麻の種すらない、刀もない、あるのは金だけ……金?)
準備はポケットからお金を出す5円玉を出す。
たったそれだけ。
『
天手力男神は彼の天照大神が洞窟に入れた時に、無理やり外に引き出した神。
意味合いは夜明けを行うことができるとしての記号性があるが、腕力、脚力において意味合いがとても強い。
特に天照大神が引っ込む際に使った岩を蹴り上げて山を作ったと言われるぐらいの逸話があるくらいだ。
体の重心を前かがみにし足を地面に叩きつける。
その声だけで足を中心に踏んだところだけでなく、周りのコンクリートにも円形にひびが入り思わず自分の顔が青ざめてしまう。
これの隠蔽工作しないといけない事が気を重くした。
もちろん、それを踏んだとこだけではなく円状に連なって波紋が広がっていく。
アスファルトは瓦礫と化していた。
音速と同じスピードで移動した体は悲鳴をあげているが後で治せばいいので問題ない。
そのまま、勢いよくゴブリンの頭を蹴る。
くしゃという音、いや、パンッという音がなったと考えた方がいいのだろうか
蹴った方向に血しぶきがまい、帰り血すらつかない
それどころか足が当たった部分は軽く湯気が立っていた。
自分の体を神殿と見立ててやったから力が強すぎたか、、、
余波でクレーターが出来てやがる。
警察のお世話になるわけにもいかないのですぐに直し、そのまま走り去る。
なんやかんや言って室外では魔術を行使したことがなかったのでだいぶ焦った。
というよりもあんな化け物がもしかしてこれから出るかもしれないと考えると少し対策が必要だ。
先ほどの術式をバンバンを使えばいい?
残念だがそこまで上手い話ではない。
まず最初に言うとあの術式は、お金以外にも時間場所など様々な要因がいる
時間は丑三つ時で、一番願いが叶いやすい時間帯と言われている(丑の刻参りの藁人形に釘を打ち込む呪術はそこから来たと言われている。
あと、持続時間は5秒から10秒)
そもそも話、この神様が『天照大御神を引っ張ってきた』ことから、朝日が昇る少し前の時間帯が一番いい。
もちろんのことを本人の練度が一番
……あとそれと気になることもあったわけだがその前に自己紹介をしよう。
俺は無常塔也、魔術師だ。
別に神になろうとから根源をみつけるとかそんな恐れた目的を持っていない。
ただ趣味でやっているヲタクだ。
ただ、偶に依頼としてオカルト系の案件などを承っている。
そういえばさっきあのモンスターを倒したら魂が無理やり俺の体に入り込もうとしてきたな。あれは一体何だったのだろうか?
え、魂ってあるのかだって?いやーあるんだよこれが。
科学では21gやったりプラズマの集まりと色々言われているがアストラル体だったり霊体だったりと色んな物が存在する。
そして、実は魂を感じることができるのか、といえばできる。
魔力操作において真髄を極めていけば魂からの抽出が可能になったりする。
もちろん出しすぎるのもいけないわけだが…。
まぁ…魂の1割ほど使っても一週間経てば勝手に再生している。
そしてこのことができれば魂を保護したりすることができたりするわけだ。
まぁ魂っていうのは色んなことが出来るわけなのだが先ほど外部から入ろうとしてきた魂は無色透明だった。
たとえどんな生き物にでも魂はあって、寿命、大きさ、個別にいろいろ分かれている。そして魂には色がある。
そう、どんな魂にも。
魂が透明なのは見たことがない。
今、世界何で起こっているのだ?
原因は不明。目的も不明。
警鐘が頭の中に響き渡っていた、最後の平和な夜だった。
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